フジロック初日の大トリとして出演する数時間前に、ケミカル・ブラザーズのトム・ローランズとエド・シモンズを苗場のプレスエリアで直撃。圧巻の最新モードを見せつけた彼らが、ステージの裏話やフェスにまつわるエピソードを語ってくれた。緊張をこらえつつ席に座ると、2人は筆者の着ていたTシャツを指差し、「ヘーイ」とフランクに握手を求めてきた。どちらも人当たりがよく、どんな質問でもサービス精神たっぷりに答えてくれそうな雰囲気だ。こちらとしても訊きたいことは山ほどあるわけだが、与えられた時間はわずか5分。そこで今回は、フジロック及びフェスにまつわる話題に専念することに。彼らのライブをご覧になった方は、「Star Guitar」への繋ぎで流れた同郷マンチェスターの大先輩、ニュー・オーダーの名曲「Temptation」を思い出しながら読んでみてほしい。
ー今夜のステージはどのようなものになりそうですか?エド:とにかくスペシャルな経験になることは保証できるね! 若い人たちから往年のファンまですべてのひとを巻き込める爆発力のあるセットになると思う。
トム:(6月末に開催された)グラストンベリーでぼくらのショーを観てくれた友人が「まさに神セットだ!」って感想をくれたからね。楽しんでもらえる自信があるよ。
ー最新アルバム『No Geography』に参加していた、ゆるふわギャングのNENEもやはり登場するのでしょうか?トム:せっかく日本にいるのに残念だけど、ぼくらのライブセットはかなり複雑な構造な上に、ステージ上で即興でアレンジするパートなんかもあるから、ゲストを呼ぶってことが基本的には難しいんだ。
エド:前にもニュー・オーダーと一緒にやったことがあるんだけど、そのときもいろんな部分の作り変えが必要でものすごく大変だった。それ以降、ゲストを呼んだことはない(笑)。
※この日の深夜、RED MARQUEEに出演したKID FRESINOのステージに、NENEがゆるふわギャングの相棒・Ryugo Ishidaと一緒にゲスト参加していた。ー過去のフジロックで、特に印象的なエピソードは?エド:フジロックには何回も出演してきて、その度に友達が増えたりしていつも素晴らしい経験をさせてもらっている。観客のノリも最高だし、2011年にはライブCD&DVDを出したくらいだから、自分たちにとってすごく思い入れのあるフェスだね。