ボブ・ディランの最新USツアーレポート到着、来日公演の展望を大胆予想

8. トライン・トゥ・ゲット・ヘヴン(1997年、『タイム・アウト・オブ・マインド』)
ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。ドニーのヴァイオリンとトニー・ガーニエのスタンドアップ・ベースが印象的に響く。

9. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ(1997年、『タイム・アウト・オブ・マインド』)
ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。歌が始まると客席から歓声が上がる。最近のボブの作品のなかでは広く一般に知られた曲になっていることがよくわかった。ここでもドニーのヴァイオリンが印象的に響く。

10. ペイ・イン・ブラッド(2012年、『テンペスト』)

ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。これまでよりもやや軽快なロックナンバーに変わっている。重々しい怒りはやや薄れた感がするが、反面内容が伝わりやすくなったように思う。ブリットが加わったことで、自由さを増したチャーリー・セクストンが見事なギターを聞かせてくれる。

11. レニー・ブルース(1981年、『ショット・オブ・ラブ』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。ボブがこの曲を歌うと予測できたファンはいないだろう。2008年に2回歌って以来なので、2019年の極レア曲だ。ドニーのヴァイオリンをフィーチュアしながら、ボブは感動的なヴォーカルを聞かせてくれる。歌がうまい。

12. アーリー・ローマン・キングズ(2012年、『テンペスト』)
ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。トニーがスタンドアップ・ベースでリズムを刻み、ボブはダンスのように左手を空中で動かす。驚いたことに、ボブが「わたしはまだ死んでいない……」と歌うとき、観客もいっしょに歌う。ファンはこの歌が好きなんだ。

13. 北国の少女(1963年、『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)
ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。控えめなバックにボブの歌声が荘厳に流れる。ヴァースごとに奏でられるピアノのリフを聞いていると、この歌が古いイギリス民謡をベースにしていることがよくわかるような気がした。

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