咲良菜緒が選んだトップ5
―連載で聴いてもらったときの反応はそこまででしたけど、その後、ブリング・ミー・ザ・ホライズンを好きになってますよね。
あ、フェスで観たんですよ。私、ライブでハマるタイプなんですよね。なんかねえ、MARVEL感? ステージからあれだけ火が出てても全く違和感がなくて。
―ド派手な演出にも負けないパフォーマンスですよね。
そう、そう。フェスなのに自分たちの色に染める感じがすごくて。最初は「ちょっと観てみようかな」ぐらいの気持ちだったんですけど、めっちゃハマっちゃいましたね。
―ミニストリーはどうですか。
あー、結局そんなに聴かなかったかも。よかったとは思ったけど、結局すごくヘビロテしたのはラムシュタインとロブ・ゾンビ。そこのふたつが強すぎちゃったかもしれない。
―では、トップ5は、ラムシュタイン、ロブ・ゾンビ、ナイン・インチ・ネイルズ、Ailiph Doepa、システム・オブ・ア・ダウンということで。
うん、かなあ。
―こうして挙げてみると、菜緒さんの趣味がわかりやすくなりますね。
あ、本当に? いい感じ?
―いい感じいい感じ。
音楽はもちろんだけど、ライブで惹かれちゃうってことは、ビジュアルとかパフォーマンスみたいに視覚から入る部分もけっこう重要視してるんだと思います。音楽の世界観をちゃんと見た目でも表現できてるかっていう。
―そもそも、そういう音楽が菜緒さんのルーツですもんね。
そうそう。そういうところはけっこう気になるかもしれない。こっちもそのほうが入りやすいし。
―で、この連載の今後なんですけど、ラムシュタインにたどり着いた時点で、ある意味頂上に登っちゃった感が僕のなかであって。
そうなんだ(笑)。たしかに素敵な出会いでした。
―なので、今日は今後の展開を菜緒さんと一緒に考えたいなと。
(すぐに手を挙げて)私、気になるジャンルがあるんですよ。
―ほお。
ヒップホップ!
―おお〜!
え、ダメ?
―いや! あまりに意外だったので驚いたけど、すごくいいと思います。
もともとヒップホップが混ざってる音楽がけっこう好きだなと思ってて。
―去年、アンスラックスの「BRING THE NOISE」を聴きましたよね。
うんうん、メタルとラップとあのノリ。そういうのがずっと好きで。そういう音楽に初めて出会ったのはリンプだったんですよ。でも、ヒップホップだけのを聴いてみたけどあまりわからなくて、途中で飽きちゃって。
―うんうん、わかります。菜緒さんはどういう感じのノリが好きなんですか。
基本、低い感じの声。
―そこはメタルと同じなんですね。
自分たちの曲でもラップパートが好きなんですよ。でも、まずヒップホップっていうのがなんなのかよくわかってない。私が最初に“ヒップホップ”って言葉を聞いたのはダンスだったんですよ。だから、ダンスと音楽の違いがあいまいで。
―それは正しいですよ。音楽、ダンス、アートとか全部ひっくるめてヒップホップなので。
へぇ~! じゃあ、全部一緒なんだ。偶然一緒になってるのかと思った。
―そうじゃないんですよ。すべて一緒のカルチャーなんです。それにしても、まさかのヒップホップですか。
でも、本当に全然知らないから。本当にわかんない。Spotifyのグローバルランキング見るとヒップホップってめちゃくちゃ多いじゃないですか。
―流行ってますからね。
そう、だから海外だとすごい人気なんだと思って。でも、あまり身近ではないから、今は外では流行ってるってことだけわかってる状態。