TEAM SHACHIが語る、コロナ禍と配信ライブ経て手に入れた「自信」と「希望」

新曲「SURVIVOR SURVIVOR / MAMA」について

―あれだけ大人数の演者がいて、あれだけのまとまりを出すのってかなり大変だと思うんですよね。4人が4人だけのパフォーマンスに集中したら絶対にああはならないだろうし。

咲良:でも、今回は「ここをこうしたい」っていう説明を特にすることがなくて。でも、この場面ではここをフィーチャーするべきだっていう意思疎通は自然とできてたと思います。お互いのことがわかってる感じがしたし、相性がすごくよかったと思う。

―8月29日に配信リリースされた新曲「SURVIVOR SURVIVOR / MAMA」もオープニングとエンディングでそれぞれ披露されましたね。どういう曲なのか改めて解説してもらえますか。

咲良:「SURVIVOR SURVIVOR」はどういう新曲を渋公でやりたいか考えたときに、動物のシャチはメスが群れを率いるので、私たちもタフ民やいろんな人を引き連れていきたいっていうことで、強い女性を意識してつくった歌詞です。短い曲なんですけど強い言葉ばかりが並んでる「引っ張ってくソング」です(笑)。

―「引っ張ってくソング」(笑)。なんかダサいなあ。

秋本:でも、おしゃれな曲だよね。

咲良:どちらも今までTEAM SHACHIにはなかったダンスミュージックの要素を入れていて。ラウドとポップとブラスを軸にいろんなジャンルの音楽を取り入れて、飲み込んでいきたいっていう感覚です。去年は「Rock Away」でパンクをTEAM SHACHIの色に染めたし、「Rocket Queen feat. MCU」ではゲーム音楽をTEAM SHACHIの色に染めて。

―ああ、なるほど。「MAMA」はいかがでしょう。

坂本:「MAMA」はなんだろう? お母さんみたいな愛で包み込む……ソング!

全員:あはは!

秋本:言いたかったんだねぇ(笑)。

咲良:ママって言ってるけど、これは子供の立場からのママではないっていうのが重要で、ママからの自立宣言でもあるよね。

大黒:そうだね。違う方向性ではあるけど、こ2曲は女性の強さを表現するという面では通ずるものがあるし、TEAM SHACHIらしい曲だと思います。

秋本:2曲ともラップパートをMCUさんが作詞してくださって、ラップといえば坂本遥奈! ハルのラップがめっちゃカッコいいです。

―2曲とも作曲は海外の作家さんによるものなんですね。

咲良:そうなんですよ。だから、私たちも仮歌の段階で「こんな仮歌、もらったことない!」って感じで。歌詞が英語で、ハモリ以外にもコーラスとかガヤがすんごいいっぱい入ってて。洋楽と日本の音楽の違いがこんなにあるんだっていうのがその時点でよくわかりました。でも、全然違う国の音やメロディを入れることはタフ民にとっても新鮮だろうし、こういう洋楽っぽい心地よさはこれからもいっぱい取り入れていきたいです。



―ライブの話に戻りますが、今回の見どころのひとつとして柚姫さんのピアノが挙げられますよね。柚姫さんお手元のアップから始まるっていう演出は配信ならではでした。「これ、誰? まさか? まさか?」と期待させたところで……。

咲良:ゆーずきー!

大黒:それ、全然違う人だったらどうするの?(笑)。

秋本:それはヤバい(笑)。

―溜めて溜めてゲストミュージシャンっていう(笑)。今回、延期になったことでピアノの練習時間は長くなったわけですよね。

大黒:時間はたっぷりあったのでよかったです。

―しかも弾き語りで。

秋本:頑張ったね、ホントに。本番が一番よかったもん。

大黒:うれしい。それまでは緊張しちゃってダメだったんですよ。

―そうだったんだ!

大黒:本番も緊張して震えちゃったんですけど、曲の途中で3人の姿が視界に入ってきてからはめちゃ安心して、そこからは普通に弾けるようになりました。あれはひとりだったらできなかったですね。メンバーがいてくれたからできました。

―そして、ハルさんのプロジェクションマッピングダンスもカッコよかったですね。

坂本:ありがとうございます! 実際に映像と合わせたのはリハーサルと本番の2回だけで、リハーサルで初めて合わせたとき、イヤモニをしっかり付けてたにもかかわらず、メンバーの「遥奈~っ! カッコいい~っ!」ってでっかい声で叫んでるのが聞こえてきて。自分では自分の姿が見えてないからわからなかったけど、メンバーがけっこうなテンションで叫んでくれたから、「あ、私、カッコいいんだ!」って真に受けちゃって。

秋本:そこでわかったの?(笑)

大黒:最初は普通に観てたんですけど、あまりにもすごすぎて声が出ちゃって、しかも一度「カッコいい」って言ったら止まらなくって。

坂本:しかも、普段は「ハル」って呼ぶのに、みんな舞い上がってるから「遥奈~っ!」って(笑)。でも、メンバーのおかげで本番もノリノリでできました。あれがなかったら「合ってるかな~?」ってビクビクしながらやってたと思います。

咲良:めちゃいい感じだった。

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