7月28日、TEAM SHACHIが初の無料無観客ライブ配信「TEAM SHACHI TOUR 2020~異空間~:Spectacle Streaming Show “ZERO"」を開催した。
本来であれば、4月にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で披露されるはずだった内容をライブ配信用にブラッシュアップ。非常によく練られたパフォーマンスと演出を画面の向こうの視聴者へ届けることに成功し、結果としてのべ5万5千人がこの一夜限りの、彼女たちのターニングポイントとなるショーを目撃することとなった。
今回、充実の2時間半を走りきった4人に「"ZERO"」を振り返ってもらったのだが、そこから伝わってきたのは、想像以上に強固なTEAM SHACHIとその仲間たちによる連帯感だった。
―まずは、7月28日に行われた、TEAM SHACHI初の無料無観客ライブ配信「TEAM SHACHI TOUR 2020~異空間~:Spectacle Streaming Show “ZERO"」の感想から聞かせてください。
坂本遥奈:やっぱり、「ライブって楽しいな」と思いましたね。無観客は初めてだったので「どんな感じになるかな」というのはあったんですけど、ブラス民とバンド民とめちゃめちゃ豪華なゲストの方々と、一緒の方向に向かってパフォーマンスできたことが楽しかったです。
大黒柚姫:まず、楽しかったっていうのが一番で、おうち時間を経て、メンバーそれぞれがTEAM SHACHIに向き合う時間がいつもより増えたなかで、この大事なターニングポイントとなるライブを迎えたので、それぞれの想いがしっかり出せたんじゃないかと思うし、自分でも納得のいくライブになりました。
―ターニングポイントというのは感じましたか。
大黒:そうですね。もともとやってた春のツアーの東京公演を渋谷公会堂でやるはずで、それがTEAM SHACHIに改名して今までで一番大きな会場だったのでそこに力を入れてたんですけど、それが延期になったことで今回のような形になって。だから、ファンの方を待たせた長さの分だけ期待値も上がっていたと思うし、力が入った大事なライブでした。
―最初からこのライブはターニングポイントになると感じてたんですか。
咲良菜緒:もともと渋公が決まった段階で、「ここを山にしてツアーを組もう」って決めてたんです。そこから延期が続いて、もともと予定していた形からは変わったんですけど、延期になった分、内容をより強化したというか。ターニングポイントにする、結果を残すっていうのはみんなが共通して持っていた意識だから、ちゃんと目指したとおりにできたんじゃないかと思ってます。
―では、この流れで菜緒さんの感想をお願いします。
咲良:ライブ自体5カ月ぶりで、無観客ライブも初めてだったので、緊張っていうよりは「合ってるかな??」って。
―ああ、なるほど。
咲良:正解がわからないから、本当に初心者の気持ちでした。自分たちがやってることに対する不安はないんですけど、「これって形として間違ってないよね?」っていう自問自答みたいなものがあって。でも、実際にライブを終えた今は「ホッとした」って感じかもしれない。心配ではあったけどたくさんのお客さんが画面越しで観てくれたし、コメントやTwitterでの反応や感想もよかったから、私たちの中で「無観客ライブ」の成功例のひとつとして残せたんじゃないかな。
―「合ってるかな?」という感覚をもうちょっと説明してもらえますか。
咲良 ライブDVD視聴や、今までのようなお客さんがいる状態でのライブ映像同時中継とも違って、あくまでも画面越しでみている人自身がメインだとお客さんに思ってもらいたかったんです。DVDや同時中継の視聴とかだとサブって感じがするじゃないですか。あくまでも会場にいるお客さんがメインでそれを覗き見してるような感覚というか。そうじゃなくて、観てる人たちが「自分たちに届けてる」ってより感じられるようなものにしたくて。でも私自身が視聴者としてそれを体験したことがなかったから、「合ってるのかなあ? 伝わるかなあ?」っていう不安がちょっとありました。
―結果として大丈夫だったという。
咲良:そう! 「よかった~!」って。