ウッドストック50周年フェスの法廷闘争が終焉、電通が和解金を支払うことに

電通との提携を悔やむ主催者

裁判資料によると、ウッドストック50主催者は電通が「違法にフェスの出資金1800万ドルを取り下げ、フェスが中止されたと虚偽の主張をしたことで」「フェスに妨害行為」を働いたと述べている。「その後電通は、出演アーティストやその他業者へ支払った出資金を不当に回収しようとし、フェスの業務契約を破棄するよう提携企業に説得するなどして、ウッドストック50がフェスで利益を上げるのを妨げた」

最後の望みとしてニューヨーク州ヴァーノンダウンズに、ついでメリーランド州のメリウェザー・ポスト・パヴィリオンに会場を移してウッドストック50を開催しようとしたが、いずれも失敗し、結局フェスは中止になった。ほどなくローリングストーン誌の取材に答えた主催者のマイケル・ラングは、電通との提携に後悔の念をにじませた。

「FYREフェスをほのめかす話はどれも事実無根です」と、ラングはウッドストック50の問題についてこう語った。

「あれはまったくの詐欺でした。イベントが行われないのにチケットを空売りしていたんです。我々は、協議中のイベントが確実に行われると確信するまで一切何も販売しませんでした。FYREフェスとの関連性はどこにも見当たりません。(ウッドストック50の)企画は残念なことになってしまいましたが、早々に間違った相手と組んでしまったせいだと思っています。我々はできる限りのことをしましたし、本気で良いフェスにしたいと思っていました。素晴らしいと自負するラインナップのアーティストも揃えました。すべて順調だと思っていたのに」

From Rolling Stone US.

Translated by Akiko Kato

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