真心ブラザーズ東名阪ツアー完遂 日本青年館で魅せた真心らしい一夜

YO-KINGと桜井秀俊に、ベース:岡部晴彦・ドラム:サンコンJr.(ウルフルズ)・キーボード:伊東ミキオのサポート・メンバー3人が加わった、5人編成のフォーメーション。真心と伊東ミキオは旧知の間柄だが、ライブに参加するのはこのツアーが初となる。

長年ライブでプレイされてきた、真心ブラザーズのスタンダード中のスタンダード、「拝啓、ジョン・レノン」で、ライブはスタート。2曲目は、2020年10月14日にリリースされたばかりのニュー・アルバム『Cheer』から「かっこいいだろ」が歌われる。曲終わりで湧き上がる大きな拍手に、YO-KING、「うれしいね。声援を拍手で補おうというその態度が、桜井の胸を打ってます」。以降、「妄想力」「緑に水」「サンセットハンター」など、『Cheer』の10曲のうち8曲が披露された。5曲目の「サンセットハンター」では、桜井、ギターを膝に置き、ペダルスチール・プレイを聴かせる。


Photo by shibata eri

8曲目「不良」の後のMCで、突然、「ジェスチャーしりとり」なるものが行われた。名古屋での公演が、飛沫防止のため、演者はステージの前まで出る時はしゃべってはいけないルールだったので、そこで全員で「ジェスチャーしりとり」をやってみたら、YO-KING曰く「40年一度も笑ってない人も笑ったくらい」大ウケした、でも大阪ではおそろしいくらいドン引きされた、とのこと。というわけで東京でも決行。結果は、ややウケ、くらいであった。

9曲目は「アルバムではYO-KINGが歌っていますけど」と、桜井が「光る人」(『FLOW ON THE CLOUD』2017年)でリード・ボーカルを取る。12曲目「人間はもう終わりだ!」で、経年劣化どころかどんどんすごくなるボーカルを存分に聴かせたYO-KING、歌い終えて「今日もいい声してたわあ、俺」と自画自賛。桜井は、「今年も大変そうですが、なんとかお付き合いください」と、ここで改めて新年の挨拶をした。

Rolling Stone Japan 編集部

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