ネット発ミュージシャン三組、渋谷で「正夢」を描いた一夜

転換を経て、歌い手出身のシンガーNORISTRYがバンド編成での登場。ボカロP・SLAVE.V-V-Rの楽曲「このピアノでお前を8759632145回ぶん殴る」のカバーからライブは始まった。イントロのハネるようなピアノの旋律から勢いを感じさせ、タイトル通り歌声で殴るかの勢いで力強く声を張り上げる。CHEMISTRYが好きすぎてNORISTRYという名前にしたと自己紹介を済ませると、yamaの「春を告げる」、DISH//の「猫」を披露。「春を告げる」では手拍子で会場を積極的に煽りながら、メロディーの高低差の激しい曲を自由自在に駆けるようにのびのびと歌い、「猫」では一転して失恋の切なさを歌に込め、全身を使って表現して会場の雰囲気を飲み込んでいった。


NORISTRY(Photo by スズキメグミ)

MCでは昨年12月に開催されたLINE LIVEオーディションで優勝した感動を改めて告げ、それに際して敬愛するCHEMISTRYの川畑要と共に作詞・作曲して生まれた楽曲「DAWN」を今回のライブで初披露。自身にとっても思い入れのある楽曲を感慨深そうに、未来への希望を歌い上げ大きな余韻を残した。と思いきや、間髪入れず自身の1 stシングル「Sing」のイントロが鳴り響き、客席からクラップが生まれる。歌詞の「ステップ踏んで 笑っておくれ 僕の歌で」を体現するようにご機嫌に歌い上げ、バンドメンバーの紹介やソロシーンなどステージは大盛り上がりを見せながら、最骨頂のテンションでステージを後にした。

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