沖縄からの新たな歌声 新人アーティスト・MATSURIの魅力とは?

そんな彼女のさびしさへの直視がドラマの核心とマッチしたのだと言う。「小説投稿サイトで話題となった原作のドラマ化。物語はホラーテイストのミステリーですが、主演の本仮屋ユイカさんが演じるヒロインの人物像はドラマのオリジナルとして創作したものです。そのコアとなるのが、やはり《さびしさ》なのです。人との関わりを断ち切った、冷たい結晶のようなヒロインが、発酵するように息吹を新たにし、やがて月の光に細胞がさらされるがごとく美しく、強くなってゆく。ドラマの裏に秘めたテーマと響き合う主題歌は、MATSURIさんでなくてはならなかった。今、心からそう感じ入っています」と、念願の叶ったオファーだったようだ。

特筆すべき魅力はやはり彼女の歌声であり、切なさと力強さの両方が強く感じられるところだ。「金魚すくい」のマスタリングを担当した南石聡巳は、「太く大人びた低音から伸びやかに広がる高音まで……。上手にコントロールできる沖縄在住ボーカリストMATSURIさん。そんなパフォーマンスができる子の年齢が20歳前と知った時には驚きました。ファースト配信シングル『金魚すくい』こんな時代に染み渡ることを祈っています」、今回MUSIC VIDEO制作をしたNiceB代表/ラジオディレクターの奈須裕之は、「壊れそうなモノほど美しい、そんな儚さを持った彼女はまだ10代。ガラスの様な繊細さと、深い海の様な強さが同居する声を世代を越えて沢山の方々に届けて欲しいと思います」と称するほど、彼女の歌声の魅力が存分に発揮された楽曲に仕上がっている。

また、パワープレイに選出した文化放送のディレクターなど関係者からも「歌声がとてもパワフルでいながら、かなり"切なさ"が含まれているな、と思いました。トラックは音使いがポップで今っぽさがあるな、と思ったらTREKKIE TRAXの方々のプロデュースとのことで納得! 声にいい意味で"ワルさ"が無いので、フロアで身体を揺らして聴きたくなるというよりは、直立不動で声に聴き入りたくなります。(アッパーなトラックで歌うとどうなるのか聴いてみたい気持ちもありますが…!)今後"ワルさ"を獲得していくのか、そうでないかは周りの環境とかにもよると思いますが、少なくとも今の時点で相当な"切なさ"と"声に聴き入らせるパワー"を持っているのは確実です。楽しみに注目しています!」と、業界内でもすでに注目を浴びているようだ。

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