現地時間11日に過去のメールに関する報道で辞任を申し出た米NFLレイダーズのジョン・グルーデン監督。2018年に10年契約を締結。今シーズンは5試合を終えて3勝2敗。同監督は、12日に声明を発表した。【動画を見る】犬にリードをつけるのを拒んで逆ギレした白人女性「私は、ラスベガス・レイダーズの監督を辞任しました。レイダーズを愛していますし、邪魔者になりたくありません。選手、コーチ、スタッフ、そしてレイダー・ネーションのファンの皆さん、これまでありがとうございます。そして申し訳ありません。誰も傷つけるつもりはありませんでした」
レイダーズのオーナーであるマーク・デイビス氏は、グルーデンの辞任を受け入れると発表した。
8日、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、同監督が2011年にNFL関係者のブルース・アレン氏に送ったメールの中で、NFL選手会のデモーリス・スミス理事を「スミスはミシュランのタイヤの大きさの唇を持っている」と揶揄(スミス理事は黒人)。当時、ESPNのブロードキャスターを務めていたグルーデンは、このメールを書いたことを覚えていないと主張し、言葉遣いについて謝罪した。
NFLリーグはこれを受け、NFL内の過去数カ月にわたる65万通以上のメールを調査。声明の中で、「ジョン・グルーデン氏がデモーリス・スミス氏を誹謗中傷したメールは、NFLの価値観に反しており、ひどいものです。我々はこの声明を非難し、その公表がスミス氏や他の人々に与えるいかなる損害も遺憾に思います」と述べた。
11日、ニューヨーク・タイムズ紙は、グルーデンのその他のメールを報じた。その中には、リーグのコミッショナーであるロジャー・グッデル氏を「ホモ」と呼び、「無知なアンチフットボール・プッシー 」と侮辱した内容もあった。さらに、女性蔑視(女性審判員の雇用を非難)や同性愛嫌悪に関するものも。その怒りは、再選キャンペーン中のオバマ大統領や、バイデン副大統領(当時)にまで及んだ。
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