CHUNG HA、スペイン語も操るシンガーが体現するK-POPの未来

今年2月にリリースされた『Querencia』は高く評価され、多様なスタイルとメロディセンスはファンと評論家の両方から賞賛された。CHUNG HAのシンガーとしての表現力はK-POPのシーンにおいても突出しており、彼女は繊細なウィスパーヴォイスから誘惑するような声色、ディーヴァ級の圧倒的な歌声を、韓国語と英語のみならず、スペイン語まで駆使しながら使い分けている。彼女によると、それは文化の坩堝たるアメリカでの暮らしの中で自然に培われたという。

「幼少期の大半をアメリカで過ごした私は、文化やバックグラウンドの異なる友達に囲まれていたので、アメリカのポップカルチャーだけでなく、ラテンポップやスペイン語に日常的に触れていました」。彼女はそう話す。「私が様々な言語で歌うのは、自分自身へのチャレンジなんです。それによって壁が生じることを恐れてはいません」

パンデミックによって彼女のツアー予定は延期を余儀無くされたが、CHUNG HAはコンサートが安全に開催できるようになった際には、ダイナミックなショーをしてみせると意気込んでいる。「Demented(発狂した)」という言葉はインパクト大だが、CHUNG HAにとってそれはポジティブな意味を持っている。言語やダンスを次々に変化させていく彼女から、ファンは片時も目が離せずにいる。彼女が次にどんな行動に出るのか、それは誰にも分からない。

From Rolling Stone US.



Translated by Masaaki Yoshida

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