キャンプ中に妻を殺害、バラバラ猟奇殺人事件の真相 米

Photo by Tayfun Coskun/Anadolu Agency/Getty Images

米バーモント州で休暇中に妻のエミリーさん(22歳)を射殺し、遺体をバラバラにしたと警察に自供したジョセフ・フェルラッゾ(41歳)は、殺人罪で無罪を主張した。

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パンデミック中に結婚したジョセフとエミリーさんのフェルラッゾ夫妻は、結婚1周年を風光明媚なバーモントのキャンプ地で迎えるはずだった。普段はエミリーさんの両親が住む敷地内で改造したキャンピングカーを自宅替わりに寝泊まりしていたが、10月15日にその車でニューハンプシャー州のホースフィールドを出発した。2人は2時間ほど車を走らせ、バーリントンから東へ30マイル先にあるバーモント州ボルトンに到着。グリーン山脈の西の麓、シャンプレーン湖のほとりにある田舎町で、近くではジョセフの姉が恋人と一緒に民泊していた。

だが10月18日にジョセフが帰宅した時、エミリーさんの姿はなかった。彼は義父母に「エミリーさんと駐車場で口論になった」と語った。その場を立ち去ろうとした妻を引き止めると、妻は夫の股間を蹴ったという。彼はその後店内へ戻り、エミリーさんはUberでニューハンプシャーまで残ると言った。彼女の姿を見たのはそれが最後だった。

ジョセフから話を聞いた後、エミリーさんの母親と継父は失踪届を出した。2人は若い夫婦の間に家庭内暴力が3~4回あったのを知っていたこと、エミリーさんにひっかき傷やあざがあったのを見たこと、本人は「ジョセフと取っ組み合いの口論になってできたものだ」と言っていたことを警察に伝えた。

一方ジョセフは所有していた赤のJeepラングラーでバーモント州に戻った。バーモント警察の調書によると、10月19日未明にスペンサー・レモンズという人物から「ジョセフが妻の殺害を自供した」との緊急通報があった。2人の関係は定かではないが、レモンズさんは彼をバーモント州セント・オールバンズまで送り届けている最中だった。エミリーさんとジョセフが滞在していたボルトンから北西へ1時間ほど行ったこの町の住宅地に、ジョセフはキャンピングカーを停めていた。近くまで来るとレモンズさんは、なぜ州警察がキャンピングカーの周りに集まっているのか、とジョセフに尋ねた。調書によれば、エミリーさんが中で死んでいるからだ、とジョセフは答えた。殺したのか、とレモンズさんがと尋ねると、ジョセフは「そうだ」 この時点でレモンズさんはジョセフを車から追い出し、警察に通報した。2人はその場を離れたが、警察はのちに近くのガソリンスタンドでジョセフを発見した。

【画像を見る】エミリーさんとジョセフ・フェルラッゾ被告

Translated by Akiko Kato

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