第45回日本アカデミー賞『ドライブ・マイ・カー』最優秀作品賞、主演男優賞など最多8冠

第45回日本アカデミー賞『ドライブ・マイ・カー』最優秀作品賞、主演男優賞など最多8冠を獲得。左:西島秀俊、右:濱口竜介監督

3月11日(金)グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで開催された、第45回日本アカデミー賞において『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞を受賞したほか、監督賞、脚本賞、主演男優賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞の計8部門で最優秀賞を受賞し、本作に出演している三浦透子が新人俳優賞を受賞した。

本作品は、第79回ゴールデングローブ賞にて日本映画として62年ぶりに非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞し、第74回カンヌ国際映画祭においても日本映画初の脚本賞を含む4冠に輝くなど世界中で高い評価を得ており、今回の日本アカデミー賞の受賞により、獲得した賞の数は100を超える。米ローリングストーン誌が選ぶ、昨年のベスト・ムービーでも堂々1位を獲得し、「役者がドラマチックなセリフを放つロングショットや作品のダイナミクスが役者たちの力関係にも影響を与えはじめるところは、フランスのジャック・リヴェット監督の作品のパラノイド感を少し控えめにした印象を与える。だが、人生、喪失、癒し、許しといったテーマを扱う濱口監督の作品は、人間の交流というごくシンプルなものが説得力ある映画になれることを証明する、もっとも感動的で価値のある実例である」と評している。昨日開催されたアカデミー賞では、濱口竜介監督と主演男優賞を受賞した西島秀俊が喜びのコメント、全スタッフへの感謝を述べるとともに、東日本大震災や世界情勢に対し言及。西島は、「魂の再生の物語がこうやって賞をいただいたことは何か大きな意味があるのではないかと思う」と述べ、滝口監督も「一日一日の仕事が未来を作る、少しでも良い社会にするとか、良い世界にすると言うと大げさだけれども、今この場所からしか始まらない」と語った。

本作は、CCCグループで映像・出版等のコンテンツを提供するカルチュア・エンタテインメント株式会社が共同幹事を務め、子会社であるC&Iエンタテイメント株式会社が企画制作したこともあり、2022年2月18日(金)よりTSUTAYAにて先行レンタルが開始されている。現在ロングラン上映中のため劇場でも観ることができるが、いち早く自宅でも観ることもできる。米現地時間3月27日には、第94回アカデミー賞授賞式が開催され、ノミネートされている4部門(作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞)の受賞が注目されている。



>>関連記事:日本映画史上初の快挙『ドライブ・マイ・カー』、第94回アカデミー賞・作品賞ノミネート全10作品徹底分析


日本アカデミー賞受賞リスト
作品賞『ドライブ・マイ・カー』
主演男優賞 西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』
主演女優賞 有村架純『花束みたいな恋をした』
助演男優賞 鈴木亮平『孤狼の血 LEVEL2』
助演女優賞 清原果耶『護られなかった者たちへ』
監督賞 濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』
アニメ賞 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
新人賞 男優 磯村勇斗『ヤクザと家族 The Family』『劇場版 きのう何食べた?』
女優 三浦透子『ドライブ・マイ・カー』



ドライブ・マイ・カー全国超ロングラン上映中!
キャスト:西島秀俊 三浦透子 霧島れいか/岡田将生
原作:村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」 (短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督:濱口竜介 脚本:濱口竜介 大江崇允 音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会 製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント 配給:ビターズ・エンド 
(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021/日本/1.85:1/179分/PG-12


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