追悼ジェフ・ベック 盟友ロッド・スチュワートとの「最後の共演」を振り返る

2019年、最後の共演が実現

2018年、スチュワートはローリングストーン誌の取材で、それでもベックとレコード上で再会する方法を見出したいと語った。「僕の声と彼のギターは天下一品なんだ」と彼は話している。「素敵なことだと思う。一回やってみたんだけど、意見が合わなかったんだ。つまり、エゴのぶつかり合いで、でも、絶対無理ってことはない。月並みな表現だけど、彼がその気になれば、僕だってその気になる。僕らは二人とも(互いを)プロデュースしたいんだ。そこが問題なんだよね」。

翌年、二人はハリウッド・ボウルで一回限りの特別なライブを一緒に行うことを発表した。スチュワートと彼のソロ・バンドによるヒット曲のロング・セットで始まり、ベックがアンコールに登場し、1969年7月以来初めて「Morning Dew」「Rock My Plimsoul」「Blues De Luxe」を演奏した。さらに、「People Get Ready」と 「I Ain’t Superstitious」も復活させた。

この2組のアイコンは、今となってはアルバムで共演する機会を失ってしまったが、少なくともこの最終公演を行うことはできた。ファンショットの映像からもわかるように、彼らの声とギターはまさに「Match Made in Heaven」(天国で引き合わされた、最高の組み合わせ)だった。

From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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