生ける伝説のパンクロッカーs-kenの写真集発売、名盤2作が一斉サブスク解禁

s-ken(Photo by Masanori Kamide)

パンク&ニューウェーブムーブメント=“東京ROCKERS”のビッグボス、s-ken(エスケン)を被写体とした写真家・上出優之利による写真集が、9月2日(土)にSUPER LABOから発売される。

関連記事:s-kenと高橋一(思い出野郎Aチーム)が語る、パンクを通過したダンスとレベルミュージック

上出優之利がs-kenを被写体として撮影を開始したのは2017年。上出が土門拳文化賞奨励賞を受賞してすぐのこと。以後、とくに急速に異人都市化しつつある東京のイーストサイドを中心にs-kenの彷徨を追い続け、70歳代にして躍動感あふれるs-kenの劇的瞬間を捉えた数は1万8000ショットに及ぶ。写真の中には撮影中に偶然邂逅したs-kenの旧知の人々もそのまま登場する。結果としてこの写真集の舞台となった街並みは、東京イーストリバーサイドでは山谷、吉原、三ノ輪、北千住、向島、小岩、錦糸町、西葛西、十条、立石、浅草など。横浜ではかつてのスラム、黄金町から日の出町。東京西部に位置する福生では異人都市空間、赤線通りなどだ。また、登場する知人・旧友たちは細野晴臣、レック(フリクション)、町田康、森雅樹(EGO-WRAPPIN')、いとうせいこう、植島啓司、高木完、ラファエル・セバーグ、ブルース・オズボーン、OTO、高橋一(思い出野郎Aチーム)などs-kenの人生と歴史に欠かすべからざる人々ばかりとなっている。



今作は、国際的な視野で写真集作りを続けてきたSUPER LABOのディレクター、エド・テンプルトン、森山大道作品のすべての企画、アートディレクションに携わっているホウキヤスノリらによって今年11月にパリで開催されるフォトブックフェア、“ポリコピーズ”(Polycopies)に出展参加の予定。ポリコピーズはセーヌ川に浮かんだ船の上で行われるフォトブックフェアで、欧米を中心とした個性的な出版社が多く集まり、現在パリで最も参加者の熱量が高い最前線のフォトブックフェアといわれている。



また、写真集の刊行と連動してサブスクリプションサービスで未解禁だったs-kenのデビューアルバム(9月5日(火)リリース)とセカンド・アルバム(9月2日(土)リリース)がApple MusicやSpotify、amazon musicなど各種サブスクが開始されることとなった。デビューアルバムは、1981年リリースの『魔都』(日本コロムビア)。“東京ROCKERS”時代のオールスターキャスト、FRICTIONのレックやチコ・ヒゲなどが参加、LIZARDのモモヨもライナーノーツを担当している。セカンドアルバムは、1983年リリースの『ギャング・バスターズ』(キング・レコード)。パンク&ニューウェーブ感覚で多様な音楽性をブレンドしていった時期の実験的な作品。YMOの細野晴臣やミュート・ビートのこだま和文などが参加している。



<リリース情報>

Masanori Kamide『S-KEN /Punk Old Dicks』
2023年9月2日(土)発売
¥6,820(tax in)

写真集刊行 オープニングレセプション & サイン会
2023年9月2日(土)SUPER LABO STORE TOKYO(スーパーラボ ストアトーキョー)
OPEN&START 13:00~15:00
出演:上出優之利、s-ken
スペシャルゲスト:ジョージ・カックル(George Cockle)
https://www.superlabostoretokyo.com/

写真集刊行記念 ファイナルGIG
2023年️11月23日(木・祝)東上野 YUKUIDO工房
出演:s-ken & far east sessions
s-ken(Vo)佐野篤(Cello、Perc、Gt)、岡部 洋一(Perc)、森雅樹(Gt) from EGO-WRAPPIN’、原田芳宏(Steel pan)、中山うり(Acc、Tp、Cho)、上出優之利、s-ken(サイン会)
OPEN 16:30/START 17:30
チケット:LivePocketから販売開始は10/1(日) 18:00〜
https://t.livepocket.jp/

s-kenオフィシャルサイト https://www.s-ken.asia/

Rolling Stone Japan 編集部

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