牧村憲一が語る、加藤和彦「次から次へと新しいことをやっていきたがった人だった」

静かな伝説 / 竹内まりや

流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」です。

映画には「そろそろ加藤和彦のことを語ろうか」というキャッチコピーがついておりましたが、加藤さんのことを語ろうと思うと実にいろいろな切り口があるんですね。フォーククルセダーズがある、サディスティック・ミカ・バンドがあり、そしてソロ・アーティストの時代があり、プロデューサーでもあり、作曲家としてのヒット曲もたくさんある。そこに関わった人たちの多彩さとか、それぞれのバンドの歴史的なエピソードとか、ミュージシャンとの関係とかいう。そして、彼が海外の新しい音楽を日本の音楽、ミュージシャンや音楽ファンに伝えてきたという、そういう紹介者としての役目もあった。こんなにいろいろな多岐にわたる全体像の大きいアーティストはいるのだろうか。語り方はやっぱりいろいろな語り方があるわけで、残されていることがたくさんあるんだろうなというのが、先週と今週の率直な感想です。

そういう中で7月10日にFM COCOLO制作のトリビュートコンサートが京都ロームシアターであるんですね。出演はハンバート ハンバート、田島貴男さん、坂本美雨さん、高野寛さん、奥田民生さん、小原礼さん、GLIM SPANKY。これからもっと増える。で、バンドが高田漣さんのバンドなんですね。彼らが加藤さんの曲をどうやって今の若者たちに今の音楽として伝えていくのか。画期的な試みではないかなと思ったりもして、その日を楽しみに迎えようと思います。


左から、田家秀樹、牧村憲一



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Rolling Stone Japan 編集部

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