ニューヨーク出身の4人組アシッド・フォーク/ノイズ・ロックバンドによる6枚目のアルバム。前作『フィールズ』(05年)は、カレッジ・シーンのみで人気だったが、本作はそれよりも進歩。サイケデリック・サウンドには磨きがかかり、彼らのヒッピーなキャンプファイヤーへと聴くものを誘う。物欲にまみれた現代の若者にすら、「ライヴが観たい!」と思わせるような曲が幾つかある。しかし中には、「やっぱりTVで昼ドラを観てるほうがいいや」と思わせる程度の曲もある。フロントマンのエイヴィー・テアは叫ぶ――「僕らは人間なんだ!って感じていいと思うんだ」。それはそれで素晴らしい。でも、我々はすでにそれを知っているんでは?

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