1978年に、アース・ウィンド&ファイアーはコロムビア・レコードと新契約を結んだことをきっかけに、自主レーベルARCを立ち上げた。そこから生まれた最初の作品が、『ベスト・オブ・EW & F Vol.1』とR&Bチャートでトップに輝いたニューシングル『セプテンバー』だ。『セプテンバー』は、喜びに満ちた楽観的なソウルアンセムを書くことが出来る、ホワイトの才能を証明した。曲の中心にあるのは昂揚するフェニックス・ホーンズとフィリップ・ベイリーのファルセットのボーカルで、「バウ・ディ・ウ・ディ・ウ・ディ」のリフで締めくくられる。ドゥーワップ時代を振り返る意味が込められており、ホワイトは1979年にビルボード誌に「プロデュースにおける僕の基本は、アメリカのルーツに目配せすることで、それはつまりドゥーワップ・ミュージックなんだ」と語った。