ライブ終盤の破壊パフォーマンスに使われていた、ブラック&ホワイトのフェンダー・ストラトキャスターが、最低入札価格4万8500ドル(約510万円)で出品中!
ニルヴァーナのカート・コバーンが、ライブの終盤に破壊用として使っていたギターが、現在オークションにかけられている。このブラック&ホワイトのフェンダー・ストラトキャスターは、94年の2月16日にフランスのレンヌで行われたライヴを含む、ニルヴァーナのファイナル・ツアーのために用意されたものだという。オークションハウスのクーパー・オーウェンによると、出品者は最低入札価格を3万4000ポンド(4万8500ドル/約510万円)と設定。落札価格は14万ドル(約1480万円)を越えると予想されている。
「このギターは、フランスのレンヌにあるパレ・オムニスポールで行われた、94年2月16日のライヴで、カート・コバーンから譲り受けたものです。私はこのギターについて、いろいろ調べてみました」出品者はこう記述している。「93年12月からカートのギターを担当していた技術者のジェイムス・ヴィンセントによると、フェンダーは、ライヴ終盤のジャムと破壊パフォーマンス用に、左利き用のブラック&ホワイト・ストラトキャスターを5本提供していました。このギターは安価であったし、そうしなければカートは新しいムスタングをたたき壊すのではないかと、彼らは恐れていたようです」
実際は、このギターが欧州ツアーで使われることはなかった。出品者によると、コバーンがこのタイプのギターを最後に使用したのは、アルバム『イン・ユーテロ』の全米ツアーだという。中でも有名なのは、後にMTVで放送された"ライヴ&ラウド"コンサートで、ステージ終盤に何本かのギターが破壊された。なお、どのような経緯でこのギターを所有するに至ったか、出品者は詳細を明かしていない。
ここ数カ月で、このギターの他にも、"MTV・アンプラグド・ニューヨーク"の収録時に着ていた緑のカーディガンや、彼の髪の毛など、コバーンのユニークなアイテムがオークションに出品されている。
クーパー・オーウェンでは、ジョン・レノンが58年、アート・カレッジ在籍中に描いた自画像も、競売にかけられている。最低価格は250万ポンド、およそ350万ドル(約3億720万円)。コバーンのギターと、レノンの肖像画のオークションは、共に5月20日に終了する。
※カート・コバーンのオークションページは、
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