カニエ・ウエストが実践する「随時アップデートされるアルバム」というコンセプトへの共感についても言及。
ラーズ・ウルリッヒが自身の半生を振り返ったインタビュー動画の一部が公開された。「音楽が人生の中心になった頃、俺は最高のタイミングで最悪の場所にいるように感じていたよ」ラーズは笑ってそう話す。「ロサンゼルスはメタリカの物語の一部だ。あの街で過ごした日々がなければ、バンドの今の状況はなかっただろう。でも、その原動力はむしろネガティブなものだったんだ」
ヒューマニティ・マガジンが公開したインタビュー動画で、ラーズは当時の ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル界を脅かしつつあった、パンクから派生したニューウェイブが大きなインスピレーション源となっていたと語っている。 「1980〜1982年頃のロサンゼルスの音楽シーンは、本当につまらなかったからな」彼は笑いながらそう話している。「当時は"ヘアー・メタル"の全盛期 で、モトリー・クルーがその頂点にいた。彼らを悪く言うもりはないよ。ただ俺たちはアウトサイダーであり、一匹狼だったってことさ」
また同インタビューで、ラーズはジェイムズ・ヘットフィールドとの関係についても触れており、2人が同時期に父親になったことは、互いへの信頼を深めるきっかけになったと話している。
ヒューマニティ・マガジン8月号に掲載される本インタビューで、ウルリッヒは自身の半生を振り返っている。デンマークで過ごした幼少時代、かつて抱いたテニスへの情熱、音楽よりも想像力を刺激してくれるというお気に入りのアートや映画、そして本人が2008年作『デス・マグネティック』よりも穏やかな内容だと話す、今秋に発売が噂されるメタリカの新作についても語っている。