盗作疑惑騒動、ローリン・ヒルがロバート・グラスパーに徹底批判

グラスパーはスティーヴィー・ワンダーやクインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコック3人のアーティストを例に挙げ、「もしこの3人がクールなら、ローリン・ヒルもクールなんだろうね。あの子は、世間でもてはやされるほどのことは何もしていない。何にもやってないんだ。唯一彼女が成し遂げた偉業は(『ミスエデュケーション』)だけど、それさえも自分では何もしていないんだ」

これに対するヒルの反論は、「私はスティーヴィーを敬愛しているし、ハービーとクインシーも尊敬しています。彼らは大先輩ですが、女性ではありません。男性の場合、『俺はこうしたいんだ』と言っても、誰からも文句を言われない。でも同じルールは女性には当てはまらないんです。女性がこういうことを言えば、必ず反論にあう。そしてそういう時、人はその女性の代わりに、自分を慕う他の人間や自分の仲間を起用するのです」

他にも反論状では、彼女のオーディションやリハーサルのやり方、コラボレーションの相手を決める基準(「私の基準はあまりにも高くて、やり方もかなり独特」)、またリリースから20周年を迎えた『ミスエデュケーション』について言及している。

「あのアルバムは、愛に生きて愛を伝える、という強烈なメッセージがあったからこそ、あらゆる人々の胸を打ちました。アルバムにさまざまな形で携わってくれた、全ての方に心から感謝しています」

「制作に関わってくださったアーティストやミュージシャン、エンジニアの皆さんの貢献、スキル、努力と才能がなければ、あのアルバムは存在していなかったでしょう。ですが、私のビジョン、私の情熱、私の信念や意思、ソウル、ハート、そして私の物語が不可欠だったことも事実です」。

Translated by Akiko Kato

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