昨年のフジロック・フェスティバルで新体制のライブを披露したヴァンパイア・ウィークエンドが、2013年の傑作『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』以来となるアルバムが待たれる中、遂に2つの新曲をリリースした。2006年のデビュー以来3作のアルバムをリリースし、2作目『コントラ』(2010年)と3作目『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』ではインディーズ・バンド史上初となる2作連続全米チャート初登場1位を記録、第56回グラミー賞では「最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞」に輝いたほか、ローリングストーンUS版も年間ベストアルバム1位に選出するなど高い評価を得ているNY発のマルチ・ロック・バンド=ヴァンパイア・ウィークエンド。昨年のフジロックでは1つも新曲を披露しなかった彼らだが、遂に長い沈黙を破ったことになる。
実に6年ぶりとなるニュー・アルバムのタイトルは、『ファーザー・オブ・ザ・ブライド』。その収録曲より、高揚感溢れる爽やかなコーラスと多彩な楽器使いが印象的な「ハーモニー・ホール」と、穏やかでポエティックな「2021」の2曲が本日より配信にてリリースされている。
「ハーモニー・ホール」は、2016年にバンドを脱退し、カーリー・レイ・ジェプセンやフランク・オーシャンなど様々なアーティストのプロダクションも手がけるロスタム・バトマングリがプロデュースに関わっており、「2021」では細野晴臣が80年代に無印良品の店内BGMのために制作したという楽曲をサンプリングしているそうで、ジェニー・ルイスも参加。1月18日には、ヴォーカルのエズラ・クーニグが自身のインスタグラムを更新し、「辛抱強く待ってくれてありがとう」というメッセージと共に、今月からアルバム発売まで毎月2曲ずつ新曲をリリースしていく予定であることを発表していた。
今夏はすでにアメリカの「ファイアーフライ・フェスティバル」や、スペインの「マッド・クール・フェスティバル」といった大型フェスへの出演も続々と発表されており、いよいよ本格的に再始動したヴァンパイア・ウィークエンド。新作の全貌が明らかになるまで、しばらく彼らの動向から目が離せなそうだ。
<リリース情報>ヴァンパイア・ウィークエンド「ハーモニー・ホール / 2021」試聴・購入URL:
https://SonyMusicJapan.lnk.to/Vampire_Weekend