友人だったヴァニティ・フェア誌の元編集者が語る「ソーホーの詐欺師」の手口

昨年、ウィリアムズ氏はデルヴィー被告との関係を記事にして、当時勤めていたヴァニティ・フェア誌に掲載。手記の報酬は1200ドル程度だった(ウィリアムズ氏は2019年2月、同社のレイオフで失業している)。

ウィリアムズ氏は、ヴァニティ・フェア誌の記事が公開された後、2人のエージェントから打診があったとも証言した。そのうち1人は、3万5000ドルで記事をHBOで番組化しないかと持ち掛け、もう1人はSimon & Schuster社から本を出す出版権として約30万ドルを提示した。デルヴィー被告の弁護士は反対尋問で、ウィリアムズ氏が金儲けのために被告との関係を利用する日和見主義者だと位置づけようとしたが、ウィリアムズ氏はこれをきっぱり否定した。「この裁判や私の証言が、自分が得をするための策略だと思われたくありませんでした。なぜなら、事実ではないからです」と言い、さらにこう付け加えた。「これは見世物じゃありません。法と秩序、そして犯罪の問題です。私が経験した精神的ダメージをお話ししているのです」

デルヴィー被告は重窃盗、重窃盗未遂、および利益窃盗の罪で起訴されており、有罪判決が出れば禁固15年。いずれにせよ、ビザの有効期限が切れているため、ドイツに強制送還となる。

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE