ウッドストック50周年記念フェスの中止が決定

3月に行われたウッドストック50開催の記者会見で、ラングはこのイベントを「あの当時を代表する偉大なアーティストたち、今を代表する偉大なアーティストたち、未来を担う偉大なアーティストたちが集まるものにするつもりだ」と明言した。そして「これらのアーティストの多くが社会変化に関与していて、それぞれが何らかの問題を支援している一方で、気候変動という地球規模の問題やブラック・ライブス・マター問題もサポートしている」とも述べていた。

ウッドストック50の開催が危ぶまれ始めたのは、予定通り4月22日にチケット発売が行わなかったことがきっかけだった。「現在ウッドストック50のチケット発売が保留されている。同フェスティバルはニューヨーク州保健局から開催予定地に大勢の人が集う集会の許可が降りていない」と報じられたのだ。そのとき、主催者側はフェスティバルの中止という憶測を否定した。

関連記事:ウッドストック50周年フェス、創設者が語る今夏開催の全貌

そして「ウッドストックとは、あのときに掲げた指針に対して50年間も注目を集め続けられた現象であり、数々の噂も注目を集める要素の一部なのだ」と言って、ラングは開催中止の噂を否定した。しかし、チケット発売の情報を更新することなく1週間が過ぎ、4月29日に電通イージス・ネットワークがウッドストック50の中止を発表した。ビルボード誌によると、同フェスティバルの中止理由はフェスティバルの収容能力、集会許可問題、会場の準備不足ということだ。

ニューヨーク州ワトキンスグレンは、2018年も大型フェスティバルの開催地に決まっていたが、今回を含めると2年連続でフェスティバルが開催中止になった。2018年に開催予定だったフェスティバルはフィッシュのカーヴボールで、フェスティバル会場の水質問題で中止が決定された。


Translated by Miki Nakayama

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE