米イラン衝突とイラク戦争に共通する6つのキーワード

米イランの現在進行中の緊張状態が、かつての米国によるイラクへの疑惑の軍事介入と重なって見える。(Getty Images; Shutterstock)



「平和を目指すための軍事的行動」というレトリック

4. 相手国の政権交代への揺るぎない自信

2003年イラク:
「米国の関与が必要最低限であることを期待している。イラクにおいて民主政権が実現できるかどうかは、イラク国民にかかっている。彼らにはその適性が十分にあると思う」
ジョン・ボルトン国務次官・軍備管理・国際安全保障担当(2002年11月20日)

2020年イラン:
「カーセム・ソレイマーニーの抹殺に関わった全ての人間におめでとうと言いたい。これがイランにおける政権交代の第一歩となることを期待する」
ジョン・ボルトン前・国家安全保障問題担当補佐官(2020年1月3日)

ジョン・ボルトン(@AmbJohnBolton)によるツイート(2020年1月3日)
「カーセム・ソレイマーニーの抹殺に関わった全ての人間におめでとうと言いたい。長い時間がかかったが、世界中で悪事を働いているクッズ部隊への決定的な一打を与えた。これがイランにおける政権交代の第一歩となることを期待する」

5. 切迫した危険に対するあいまいな主張

2003年イラク:
「現時点で(サダム・フセインは)しつこく核兵器にこだわっている」
チェイニー副大統領(2002年3月24日)

「差し迫った危機の明確な証拠がある状況で、我々としては決定的証拠が出るのを待つ訳には行かない。そんなものを待っていれば、きのこ雲を目にすることとなる」
ジョージ・W・ブッシュ大統領(2002年10月7日)

2020年イラン:
「ソレイマーニーは、米国の外交官や軍関係者をターゲットとした非道な攻撃を今まさに実行しようとしていた」
トランプ大統領(2020年1月3日)

「(ソレイマーニーは)この地域で今にも行動を起こそうと企んでいた。彼曰く、大規模な作戦だ。数百とは言わないまでも数十人の米国民を命の危険に晒す可能性があった。待ったなしの状況だった」
ポンペオ国務長官(2020年1月3日)

6. 戦争は平和をもたらす

2003年イラク:
「我々はイラクでの戦争を避けるためにできる限りの手を打っている」
ブッシュ大統領(2003年3月8日)
この発言の12日後、戦争が始まった。

2020年イラン:
「我々は昨夜、戦争を止めるために行動を起こした。戦争を始めるためにやった訳ではない」
トランプ大統領(2020年1月3日)

Translated by Smokva Tokyo

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