渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト、未来に期待が高まるクラブ風アフターパーティ

入場開始からしばらく経つと、屋内に設けられたブースにDJが登場。渋谷を代表するナイトカルチャーを女性目線で捉えながら、新世代のクラブアイコンとして若者たちから絶大な支持を得るLicaxxxをはじめ、東洋のテクノゴッドと呼ばれるテクノシーンのトップに立つKEN ISHII、そして元Underworldで世界のクラブシーンを牽引するDarren Emersonという豪華な3名が登場。渋谷を代表するクラブカルチャーで会場を彩っていく。各々のDJプレイに、場内のゲストもブースの前で身体を揺らし始めたり、歓声を上げたりダンスをしてみたりと盛り上がっていく。だんだんとまわっていく微かな酔いとダンサブルな音楽が融け合っていくうちに、性別や年齢、国籍など関係なしに交流していく様子が多く見られるようになっていった。KEN ISHIIのプレイする90年代テクノの名曲、笑い声をサンプリングしたJosh Wink「Don’t Laugh」がよく似合う場景へと姿を変えていき、多様性を受け容れるるつぼが体現されているようだった。チルな雰囲気で歓談する人、楽しそうにはしゃぐ人、1人で静かにお酒を楽しむ人など、それぞれ思い思いに楽しめる空間が形成されたパーティだった。







5Gの技術では、デジタルな空間で五感を使ったアートなどはもちろん、世界各地の出来事、他者の体験も擬似体験できるようになるという。そういった中では、人種や性別などの壁を超えたこの会場の雰囲気は、auが渋谷で進めていこうとする5Gエンターテイメントの基本ともいえる。「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の仕掛け人でもあるKDDIの革新担当部長・三浦伊知郎は以前Rolling Stone Japanのインタビューで、「5Gによって高速大容量でバーチャルで会っているような空間を作ることができるんです。(中略)だけど最後は、やっぱり会いたいっていう単語が出てほしい。そこにきれいに持っていくことを5Gの哲学としてやりたいんです」と語った。5Gでより高技術のバーチャルが実現可能になっていくとしても、今回のパーティのように、人と人との直の結びつきの重要さを大事にしたい。そう感じさせるパーティであり、新しい価値観や文化が広がる可能性が渋谷から大きく広まっていくこと未来に期待したくなる一夜であった。





<イベント情報>

「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト キックオフパーティ」

2020年1月24日(金)CÉ LA VI東京(東急プラザ渋谷 18F)
時間:19:00〜22:00
出演:Darren Emerson (ex.UNDERWORLD), Ken Ishii, Licaxxx

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