不注意? 落ち着きがない? 周囲に求められるADHDという特性の理解

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2019年9月に書籍『なぜアーティストは壊れやすいのか?』を出版した、音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦。同書では、自身でもアーティスト活動・マネージメント経験のある手島が、ミュージシャンたちのエピソードをもとに、カウンセリングやメンタルヘルスの基本を語り、アーティストや周りのスタッフが活動しやすい環境を作るためのヒントを記している。そんな手島が、日本に限らず世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」をスタート。第9回はADHD(注意欠如・多動性障害)をテーマに、産業カウンセラーの視点から考察する。

ケンドリック・ラマーに『ADHD』という楽曲がありますが、ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害のひとつで、年齢あるいは発達に不相応に、不注意、落ち着きのなさ、衝動性などの問題が生活や学業に悪影響を及ぼしていて、その状態が6ヶ月以上持続していることと定義されています。マルーン5のボーカル、アダム・レヴィーンは自分がADHDであるということを公表しています。彼は10代の頃にADHDであると診断され、それ以来自分のこの特質に主治医とともに対処してきたそうです。また、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムもADHDであると発言しています。


Rolling Stone Japan 編集部

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