パンデミックを描いた2011年映画『コンテイジョン』キャスト、感染拡大阻止のアドバイス動画を公開

映画『コンテイジョン』(2011年)に出演したマット・デイモン、ケイト・ウィンスレット

2011年に公開したパンデミックの恐怖を描いた映画『コンテイジョン』(2011年)。本作のスタッフとキャストが新型コロナ感染拡大阻止のための一連のアドバイス動画を公開した。

現在のような危機的状況下では、著名人による正しい手洗いやソーシャルディスタンシング(社会的距離戦略)指南は極めて重要だ。そしていま、心強い味方として『コンテイジョン』のスタッフとキャストが今回の新型ウイルスとの戦いに加わった。

マット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤール、ローレンス・フィッシュバーン、ジェニファー・イーリーといった2011年公開の映画『コンテイジョン』のキャストと米コロンビア大学公衆衛生大学院の科学者がタッグを組み、新型コロナウイルス感染拡大阻止のアドバイス動画を作成した。#ControltheContagion(感染拡大を抑制しよう)というキャンペーンの一環として作成された一連の動画は、『コンテイジョン』のスティーブン・ソダーバーグ監督と脚本家スコット・Z・バーンズのアドバイスのもと、出演者が自宅で自ら撮影したものだ。

デイモンが動画でソーシャルディスタンシングの重要性を説く一方、ウィンスレットは模範的な手洗い方法を紹介した。「みんなが協力すればできる。重要なのは、距離を保つこと」とデイモンは呼びかける。「お願いだ、君もやるべきことをやってくれ。僕らより上の世代の人々は、もっと難しい課題を乗り越えてきた。僕らは家にさえいればいいんだ。だからしっかりやろう」。



このキャンペーンの目的は、「口コミまたはソーシャルメディアで拡散されている、新型コロナウイルスパンデミックにまつわる不正確で誤解を与える情報」を食い止めることだ。俳優たちによるアドバイスは、W・イアン・リプキン教授、ラリー・ブリリアント医師、科学ジャーナリストのローリー・ガレット、エンディング・パンデミックの代表を務めるマーク・スモリンスキーなど、『コンテイジョン』に携わった専門家の監修のもと作成された。

新型コロナウイルス危機が始まった頃から『コンテイジョン』は現在の時代精神としてポップカルチャー界で再び話題になっている。「パニック映画であると同時にパンデミックの手順を描いたものである。いつ、どこで、どのように、なぜ、そして最重要事項である『次に何が起きるか?』を明確にチャート化した作品だ」と米ローリングストーン誌のシニアエディターを務めるデヴィッド・フィアは3月の記事でこのように述べると同時に、同作を「いま大至急観るべき作品」と評価した。





Translated by Shoko Natori

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