ウルトラ・ミュージック・フェスティバル、チケット購入者が払い戻しめぐり訴訟

「危機の負担をチケット購入者に転嫁する権利はウルトラ・ミュージック・フェスティバルにはないと思う」

訴状には2名の原告の氏名が記載されている。マイアミ在住のサミュエル・ヘルナンデス氏は3000ドルでチケット6枚を購入したが、訴状によると、同氏が払い戻しについて問い合わせたところ、メールの指示に従うよう言われた。3月20日に2枚のチケットの振替を申し込んだが、残る4枚に関しては手続きしていない。ワシントン州グレイランドのリチャード・モントゥーア氏も現金での払い戻しについて問い合わせたが、本人は主催側からの返答は一切なかったと主張している。彼は後日、振替申込の期日が4月9日に迫っていることを告げるメールを受け取った。チケットを無駄にしたくないあまり、4月7日に申込を行なったが、その後期日延長を告げるメールが届いたと訴えている。訴状によれば、いずれの原告も払い戻し金は受け取っていない。

「COVID-19が世界経済の隅々にまで影響を及ぼしたことは我々も理解しています。ですが、今回の危機の負担をチケット購入者に転嫁する権利はウルトラ・ミュージック・フェスティバルにはないと思います。購入者の中には、フェスティバルに参加するために数百ドル支払った人もいますが、COVID-19のパンデミックのせいでその権利を行使することができなくなった、あるいはこの先できなくなる人も出てくるでしょう」。今回の訴訟で原告側の弁護を担当するソーダー・シェルコフ法律事務所のジョー・ソーダー氏は、ローリングストーン誌に宛てた声明の中でこう述べた。「我々は依頼人および原告構成員への現金払い戻しを求める所存です」

コメント取材の依頼に対し、ウルトラ・ミュージック・フェスティバル主催者からの返答は得られなかった。

【画像】90年代のニューヨークの夜はヤバかった 伝説的クラブの元経営者が追想(写真3点)

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE