パノラマパナマタウン、オンライン公開で作り上げた「じゃじゃ馬サーフロック」

岩渕:「demo #1」は、仮タイトルが「Rodeo」なんですけど、このデモを作ったのは今年の1月なんですね。当時は自分たちに好きなものに立ち返ろうという時期で、俺もBPMが早いところにリフがどんどん重なっていく、本当に好きなものを全開にしています。自分たちの曲で言うと、「MOMO」とか「ロールプレイング」みたいな曲を作っていこうという感じですね。ギターも結構サーフロックっぽい感じというか。大学の時にベンチャーズのコピーをやったんですけど、その時の手グセっぽい感じでリフを弾いたんです。それを早くしていったら、その早さの中でリフが乗っていく感じ、馬が走ってる感じみたいだなと思って、「Rodeo」って仮タイトルにしてみました。その後にコーラスを考えて、リフがバーっと重なっていく中で、皆で「ロデオロデオ」って叫ぶ声を入れて、サビっぽくしてという感じですね。それを意識して作った1分半くらいのデモです。この曲のデモを送った時にはどう思いました?

タノ:かっこいいっていうのがまずあって。昔作ってたデモに近いなっていう印象ですね。

浪越:僕もかっこいいなとまず思った。テレレレっていうリフあるやんか。あれを聴いた瞬間に自分はどう弾こうかなと思って、音色とかイメージを考えたりしましたね。あとはAメロの「ワンダー」っていうのがすごい好きやな。

岩渕:歌詞も全部仮で、ここからアップデートしていくのでね。

浪越:そうね、このギターの音色は結構悩みどころというか。俺らの曲は基本こういうリフモノは音色が命なところはある。

岩渕:本当にパーツがシンプルやけ、このフレーズとこのフレーズがあってじゃなくて、一本のリフでいくからな。

タノ:どの音で弾くかっていうのは結構大事よな。

浪越:個人的に考えているのが何パターンかあって。ガッツある感じ、ヘビーな感じもいいなと思うし、対極的にベンチャーズみたいにペケペケって感じでやるのもいいなと思った。それを岩淵と日々音色を研究して迷宮入りして終わるっていうね。

タノ:あとは、岩渕のデモは基本的にベースが無いので。

岩渕:俺のデモあるあるで、ベースが無いっていうね。

タノ:よっぽどの時じゃないとベースが入ってこん(笑)。



岩渕:ベースが必要な時じゃないとデモに入ってないので、一からベースは作ってもらっています。お、ここでコメントが来ました。「それこそMOMOも最初から音色が変わりましたよね?」と。「MOMO」もアルバム『PROPOSE』に入ってる時からは結構変わってるよな。

浪越:確かに。BPMも全然違うしな。あれ元々はもっと遅めで、四つ打ちでディスコっぽくノらせようって感じでリフとか音色とか出てきたけど、今は結構変わったもんな。

岩渕:作っていく過程で、テンポとかも変わっていくかもしれんしね。

タノ:この企画で出来て、ライブでやるって時にテンポが早くなったり遅くなったりとか、音色も変わっているやろうし。

浪越:おそらく、この曲はシーケンスがつく動機とかシンセとかがないから、音源ができてもライブでどんどん好きなように変わっていくと思う。それが面白そうやな。

岩渕:次回はここにベース・ギター・ドラムが入ってどうなるのかっていうのを見せられたら。いいね、これ楽しいね。

Rolling Stone Japan 編集部

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