ワン・ダイレクション再結成の可能性は? メンバーの全発言を徹底検証

1.リアム・ペイン
再結成に参加する確率:80%


Illustrated by Matthew Chow

トップバッターはリアムだ。リアムは、メンバーのなかでも1Dの復活についてもっとも多く言及してきた人物である。2020年5月のインタビューでは、再結成に対して「望みを抱いている」と発言しただけでなく、「どこかで動きはじめるんじゃないかって思ってる。すっごくワクワクする」とも語っている。

それぞれのメンバーはソロアーティストとして楽曲を発表してきたものの、リアムはすぐにでもグループに戻ることができるだろう。R&Bヒット曲「Strip That Down feat. クエイヴォ」のおかげでリアムにはソロアーティストとして極めて前途洋々たるキャリアが待っているように思えた。だが、ヒューゴ・ボスのアンダーウェアのキャンペーンモデルに起用された1Dの“ダディ”ことリアムは、あまりの露出の高さのせいで母親にかなり気まずい思いをさせてしまった。挑発的な画像のおかげで十分すぎるほどの注目が集まったものの、リアムの音楽は残念ながら同程度のインパクトを与えられていない。

数回にわたって延期されたリアムのデビューアルバムは2019年にようやくリリースされたが、音楽チャートに爪痕を残すことはできなかった(英国ではなんとかトップ20に食い込み、米国では初登場111位を獲得)。リアムのデビューアルバムは、1Dメンバーのなかでもっとも低いランキングのアルバムとなってしまった。だが、それは楽曲のせいというよりは——ライアン・テダーがプロデューサーを務めたシンセサイザー主体の「Say It All」はシングルとしても十分通用するレベル——むしろタイミングの問題だったのだ。ようやくリリースされた頃には、アルバムに取り組みはじめてからはやくも3年が経過していたのだから。

プライベートに関しては、リアムは最近ハリー、ルイ、ナイルと連絡を取り合っている。ここで1Dが再結成する可能性が現実味を帯びてくる。4月にはナイルのInstagram Liveに参加し、そこでリアムとナイルは4人がメッセンジャーアプリWhatsappで定期的に連絡を取り合っていることを認めた。「Midnight」のコラボレーターであるアレッソとの別のInstagram Liveでは、再結成計画について話し合うための電話会議を企画していると告白(ルイから「あまりしゃべりすぎないように」と釘を刺されていることも明かした)。6月には、FaceTimeでハリーと交わしたビデオ通話の動画の一部をTikTokに投稿した。とはいっても、ハリー(リアムのスマホの連絡先には“H”と登録されている)が電話に出た瞬間に動画は終わっている。これは、友人の近況を確認するためのただのフレンドリーな電話なのか? それとも、リアムは何かもっとビッグなことを計画しているのだろうか?

数々の1Dの楽曲の作詞作曲を手がけただけでなく、グループの事実上の広報担当としていくつものインタビューに応じてきたリアムは、つねにリーダーとしての役割を担ってきた。もし再結成が本当だとしたら、私たちはその知らせを最初にリアムの口から聞くことになるだろう。

Translated by Shoko Natori

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