ザ・ストロークス、最新作より「オード・トゥ・ザ・メッツ」のMVを公開

ザ・ストロークス(Photo by Jason McDonald)

ザ・ストロークスが、4月にリリースした6枚目のアルバム『ザ・ニュー・アブノーマル』より、「オード・トゥ・ザ・メッツ」のミュージックビデオを公開した。

これまでストロークスのMVをいくつも手掛け、最近ではThe 1975やザ・ウィークエンドとの仕事で知られるウォーレン・フーが監督を手掛けたビデオは、かつてアメリカで絶大な人気を誇ったドラマ・シリーズ『チアーズ(Cheers)』のオープニング映像について、ヴォーカルのジュリアン・カサブランカスと語り合っている時にフーが思いついたアイデアが元になっているという。



先史時代の映像で幕を開け、廃墟と化した体育館、水の底に沈んだニューヨーク・シティ等、8つの異なる場面で構成されたアニメーション映像になっており、場面ごとにそれぞれ異なったアニメーション監督が手掛けている。

さらにフーは、ニューヨーク・メッツのチームカラー(黒・オレンジ・青)を全編にわたりそれとなく散りばめたり、また本楽曲の“希望と約束”というテーマに沿うべく、隠しメッセージかのように「クラス・オブ・69」(メッツがワールド・シリーズでボルチモア・オリオールズに勝ち、優勝を果たした年)というバナーを登場させたり、ギターのニック・ヴァレンシの私物コレクションを背景に登場させるなど、遊び心に満ちた作品に仕上げている。フー本人によると、「映像の中に人を登場させないことで、よりノスタルジックで、よりほろ苦い感情を呼び起こすんだ」とのこと。

フジロック・フェスティバル’20が延期となり、今年のヘッドライナーとしてのステージが幻になってしまったストロークスだが、新作『ザ・ニュー・アブノーマル』は今なお好調なセールスを記録中だ。



<リリース情報>

ザ・ストロークス『ザ・ニュー・アブノーマル』ジャケット写真.jpg

ザ・ストロークス
『ザ・ニュー・アブノーマル』
国内盤CD:発売中
歌詞・対訳・解説付き

収録曲:
01. The Adults Are Talking /ジ・アダルツ・アー・トーキング
02. Selfless /セルフレス
03. Brooklyn Bridge To Chorus /ブルックリン・ブリッジ・トゥ・コーラス
04. Bad Decisions /バッド・デシジョンズ
05. Eternal Summer /エターナル・サマー
06. At The Door /アット・ザ・ドア
07. Why Are Sundays So Depressing /ホワイ・アー・サンデイズ・ソー・ディプレッショング
08. Not The Same Anymore /ノット・ザ・セイム・エニモア
09. Ode To The Mets /オード・トゥ・ザ・メッツ

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE