Twitchの音楽部門責任者が語る「コミュニティを作ることの大切さ」

「この2年間、私たちは音楽を優先事項にしてきました」

―音楽のライブ配信はどのように始まったのでしょうか?

マイク Twitchの中で音楽は特に新しいものではないのですが、この2年間、私たちは音楽を優先事項にしてきました。チームの構築と、Twitchで配信を始めた音楽アーティストをサポートするための新しいプロダクトと機能の開発の両方に投資してきたのです。Twitchに関して最も素晴らしいことの一つに、世界中に視聴者がいて、いつだって地球の反対側で行われている配信を観られることがあります。平均すると常に150万人がTwitchの配信を観ているわけです。そのおかげで、アーティストの方も、既存のファンとのつながりを深めるだけでなく、同じくらい音楽が大好きな新しい人たちともつながることができるのです。視聴者の方は、クリエイティヴのプロセスに参加したり、マーチャンダイズを購入したり、サブスクやビッツを購入したりして、アーティストをサポートすることができるのです。

【画像】Twitchの音楽タブで見られる配信の様子(写真3点)

―現在の人気配信アーティストを教えていただけますか?

マイク ソーシャル・ディスタンシングが始まる以前からも、Twitchでは活気ある音楽シーンが盛り上がっていたのです。小さいながらも強力で、コミュニティの中でフォロワーを増やしているアーティストは何人かいました。これはSoundCloudで新しいアーティストが注目を集めるのと同じです。例えば、エレクトロ・ポップ・アーティストのHANAは、Twitchでニュー・アルバムのライブ配信を行いましたし、グライムスはTwitchでニュー・アルバムを発表して、ファンとのQ&Aも行いました。さらに最近、Twitchで音楽がどれだけ盛り上がっているかという例として、いくつかの音楽アーティストを紹介したいと思います。

ケニー・ビーツは、3月にTwitchのチャンネルを立ち上げて、ほぼ毎日「ビート・バトル」を開催して、そこで紹介された新しいプロデューサーたちは、Slowthai、Boldy James、チャーリー・プースといったメジャー・アーティストたちと仕事をすることになりました。

https://www.twitch.tv/kennybeats

グラミー賞受賞のプロデューサー、Illmindは、ファンが選んだアカペラとビートを全面的に使用して制作したEP『Our Voices』を発表したばかりです。EPからの収益はすべてブラック・ライブズ・マター運動に寄付されます。

https://www.twitch.tv/illmindproducer

リンキン・パークのマイク・シノダは、アルバム『Dropped Frames, Vol. 1』をリリースしたばかりですが、このアルバムはファンからのインプットを取り入れて、Twitchチャンネルで制作しました。

https://www.twitch.tv/officialmikeshinoda

Seredaは、Twitchで大規模なファンベースを築くことによって、この1年で人気が急上昇しました(16万人のフォロワーを擁し、Twitchのトップ・アーティストの一人です)。彼女がコミュニティの協力を借りてTwitchで作ったEPは、ビルボードのチャート入りも果たしました。

https://www.twitch.tv/sereda

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