AK-69、名古屋城をバックに生き様を記した「超配信ライブ」

明らかに規格外。生活が激変した混迷の時代に、シーンを代表するミュージシャンとして何ができるか、その答えを採算度外視で実現した配信ライブが「LIVE:live from NAGOYA」である。冒頭で語られる「誰もが苦境の中に立たされている。俺達はエンターテイメントとしてみんなを楽しませなきゃいけない、勇気づけなきゃいけない。AK-69の本質をこのマイクで届けるよ」という宣言が、この日のライブのすべてを言い表している。未曾有の危機に晒されている状況だからこそ、臆することなくアーティストとしての役割を全うする。そんなAK-69のエンターテイナーとしての矜持をまざまざと見せつけられた1時間半。豪華な客演、楽曲の持つ世界観を引き立てる演出、そして何より意志のこもったメッセージを歌いラップし続ける気迫、まさにAK-69にしかできない「超配信ライブ」である。

本ライブが生配信ではなく、収録ライブという形式になったのも必然だったのだろう。大勢の観客を入れた生のライブができない中、どんな方法で臨場感と完成度を兼ね備えた表現を見せるられるか、その答えがこのストーリーテリングされたショーである。音質やカメラワークにもこだわり、CGも駆使して作られれたアートとしての配信ライブを追及したとも言えるだろう。

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