対BOØWYから対自分へ 1990年代前半の氷室京介を語る

田家:BOØWYを超えたと当時のインタビューで語っていましたもんね。

子安:名実共にソロアーティスト氷室京介が確立されたアルバムだったんだなという感じはしますね。

田家:セールス的な意味だけではなくて、ずっとBOØWYのあのビートの呪縛から逃れようとしていたんだけど、それが『Memories Of Blue』で終わったと本人は話してましたね。

子安:本人の中では色々なこだわりや闘いがあったと思いますね。それがソロになってからも続いてたことだと思うんですけど、まさしくここで吹っ切れたんだろうなと思います。

田家:1991年の『Higher Self』から1993年の『Memories Of Blue』、その間にもう一枚、1992年12月にリミックスアルバムをリリースしておりました。このアルバムが語られる機会はあまりないので、今日はこの話から伺っていこうと思っております。1992年4月発売のアルバム『masterpiece #12』から、「Urban Dance」。



田家:この曲で思い出されることはありますか?

子安:この曲はとにかく、読売テレビさんのドラマ主題歌を氷室さんにお願いしたいという話が浮上しまして。じゃあ作品を作ってもらおうと思ったけど、本人がどこにいるか分からない。ツアーが終わった後に世界中に出かけていたので、まず本人を探さないといけないということでからこの曲はスタートして(笑)。探してもらったら、アフリカにいると。

Rolling Stone Japan 編集部

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