米ライブ・ネイション、グッド・シャーロットのライブストリーミング会社を買収

Veeps買収以前、ライブ・ネイションはパンデミック中もライブストリーミングに本腰を入れず、実験的な試みを続けていた。同社は、定額制音楽ストリーミングサービスのTIDALとタッグを組んでミーガン・ジー・スタリオンとラッパーのリル・ウージー・ヴァートのデジタルイベントを手がけたり、ScarypoolpartyやAWOLNATIONのように同社が所有するカリフォルニア州ロサンゼルスのライブ会場・The Wilternで配信ライブを行った経験のあるアーティストの配信イベントを主催したりした。その一方、ここ数カ月にわたって同社のマイケル・ラピノCEOは、未来のライブイベントの追加特典的なものとしてライブストリーミングのポテンシャルを称賛しながら、2021年は同社がより多くのライブ配信を行うと述べている。

「(ライブストリーミングは)私たちの主力事業に対する重要な称賛でもあります。従来のペイパービュー方式のライブを開催して大きな収益を上げられるビヨンセ、BTS、ビリー・アイリッシュレベルのアーティストがいなくなる心配はありませんから」とラピノ氏は昨年11月にビデオ通話で行われた同社の四半期会議でこのように述べた。「大まかに言えば、私たちの事業そのものがライブイベントという主力を称え、プロモーションするものです。2021年から2022年へと向かうなか、私たちは会場に足を運べないファンや、デジタルコンテンツとカメラアングルといった特典付きのライブ配信をライブ・ネイションのアプリで楽しみたいという人たちのためにより多くのコンサートを開催する予定です」。

この度の買収に関するライブ・ネイションの声明のなかでラピノ氏は、このような考えを繰り返した。「地元で行われるのにチケットが完売してしまったライブを視聴するのであれ、遠く離れた場所で行われる好きなアーティストのライブを楽しむのであれ、未来のライブストリーミングは、ファンとアーティストの距離を今後もますます縮めていくでしょう」とラピノ氏は述べた。「ライブストリーミングにおけるもっとも重要な要素はステージに立つアーティストであり、ライブ・ネイションの卓越したすべてのリソースをVeepsに注ぎ込むことで私たちは音楽ファンがいままで以上にライブ音楽を楽しめる場所を実現していきます」。

From Rolling Stone US.

Translated by Shoko Natori

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