エド・シーランお墨付きの新星、メイジー・ピーターズが語る「21歳のリアル」

メイジー・ピーターズ(Photo by Lillie Eiger)

エド・シーランが主宰するレーベル「Gingerbread Man Records」と契約。2020年の一年でグローバルのストリーミング総再生回数が2億回を突破。今、大注目のUK発シンガー・ソングライターがメイジー・ピーターズだ。

鋭い観察眼で綴られた歌詞と透明感のある歌声。そんな彼女の1stアルバム『ユー・サインド・アップ・フォー・ディス』が日本でもリリースされた。今回は彼女が日本のリスナーのために語ってくれたオフィシャル・インタビューをRolling Stone Japanでいち早くお届けする。

【動画を見る】「本物の才能の持ち主」とエド・シーランが賞賛するメイジーの楽曲

―あなたのバックグラウンドについて伺います。あなたの故郷である英ブライトンのステニングは、調べてみるととても美しい町ですが、そこで育ったことが自分の感性なんかに影響を与えたと思いますか?

そう思うわ。ステニングはのんびりしていて、静かで、小さな町で、バスの路線はひとつしかないし、人口も多くないから。だからこそ音楽作りに夢中になれたんだと思う。ほかにあまりやることがなかったから。でも育つには素晴らしい場所だった。いい思い出がたくさんあるし、まだあそこで暮らしている友達もいるし、楽しかったわ。

―音楽に関してはお母さんの影響が大きかったそうですね。

そうね。母は私を熱心に応援してくれたけど、父もそうだった。ふたりとも特に音楽的才能がある人たちじゃないんだけど、私がやりたいことを実現させられるように支えてくれたわ。音楽を作り始めて、ライヴをやったりするようになってからは、会場までいつも車で送ってくれたっけ。そして母はオーディエンスに交じって私の曲を聴いて、気に入った曲を教えてくれたり、父も私がバスキング(地下鉄構内などでの路上演奏)する時には、付き添って待っていてくれたり。ふたりとも常に私を応援してくれたの。

―若い頃に愛聴したアルバムで、今も聴いていて影響を受けている作品はありますか?

たくさんあって、例えばアバ『アバ・ゴールド』(92年)は今も大好きだし……リリー・アレンの『オーライ・スティル』(06年)、テイラー・スウィフトの『フィアレス』(08年)、サラ・バレリスの『カレイドスコープ・ハート』(10年)もそうね。この辺のアルバムは今でもよく聴いているわ。

―あなたは15歳の若さでYouTubeチャンネルを作って、曲を公開し始めたわけですが、音楽と真剣に向き合うようになったのは、いつ頃だったんですか?

当初の私はYouTubeにふたつくらい曲をアップして、どういう反応が得られるのか様子を見ていたんだけど、そうこうしているうちに今のマネージャーと出会ったの。YouTubeで私の曲を聴いて気に入ってくれた彼と組むことになって、それが2016年だから、その頃に真剣に捉え始めたんだと思う。



―ほかにも何か、将来やりたいことがあったんですか?

シンガーになりたいと思い始める前は、教師に憧れていた。つまり、自分の声が好きだったんだと思うわ。あと、例えば国連とかで働いて、何が重要な任務をこなしたいなと思った時期もある。でもこうしてポップスターになっちゃったわけだから、人間って考えが変わるものなのよ!(笑)

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE