ABBAの運命を変えた、1974年のユーロヴィジョン制覇を振り返る

「ABBAの音楽はそれほどハッピーじゃない」

「Waterloo」でバンドは全米チャート初登場。ビルボード・シングルチャートで6位にランクインし、B面の「Honey, Honey」も同年秋に27位を記録した。成功を収めた後、グループはグラムロックの影響を受ける。「僕らは『Waterloo』以降に出したシングルで、グラムロック・グループのスウィートのようになろうとしていたんだ」と、ウルヴァースは2014年にガーディアン紙に語った。「愚かな判断だった、僕らはずっとポップグループだったんだから」

ABBAの復活作『Voyage』は、1981年の『The Visitors』以来のニューアルバム。彼らはこの40年間ポップシーンに時折顔を出し、ごく最近では2018年に『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー ザ・ムーヴィー・サウンドトラック』が、続いてシェールによるトリビュートアルバムがリリースされている。

「ABBAの音楽はそれほどハッピーじゃない」と、ウルヴァース。「ちょっとおかしいけど、ハッピーに聞こえるかもしれないが、奥底に流れる音楽はハッピーじゃない。北欧らしいメランコリーな感じがあるんだ。みんな女性陣の声に騙されてしまう。そう、それがABBAの秘密のひとつだと思う。ものすごく寂しい時でも、僕らの音楽はいつも陽気に聞こえるんだ」

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From Rolling Stone US.

Translated by Akiko Kato

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