99歳の大往生、米女優の「死」を政治利用するな 関係者が緊急声明

2015年6月20日、米ロサンゼルス動物園で開かれたロサンゼルス圏動物協会(GLAZA)主催の第45回Beastly Ballに出席したベティ・ホワイト(Photo by Amanda Edwards/WireImage)

昨年末に米ロサンゼルスの自宅で死去した女優ベティ・ホワイトの死因は自然死だったことを、エージェント担当のジェフ・ウィジャス氏が現地時間3日に発表した。

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「ベティは自宅で、眠るように穏やかに亡くなりました」。ピープル誌に宛てた声明の中でウィジャス氏はこう述べた。「世間では、死亡する3日前に接種したワクチンのブースター接種が死に関係していると話題になっていますが、それは間違いです。彼女の死因は自然死です。彼女の死を政治利用するべきではありません――彼女の人生が台無しです」。 ローリングストーン誌はウィジャス氏にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。

ウィジャス氏の声明は、ホワイトが新型コロナウイルスの追加ワクチンを接種したために3日後に死亡した、というソーシャルメディアのユーザーによる誤情報や憶測が飛び交う中で発表された。AP通信は捏造されたホワイトのコメントを理由に、この説の真偽を暴露。ウィジャス氏もAP通信に対し、ホワイトは12月28日に追加ワクチンを接種していなかったと発言した。

ホワイトは昨年の大晦日に他界した。享年99歳で、数週間後には100歳の誕生日を控えていた。エンターテインメント業界はみな彼女の死を追悼した。「いまや世界の様相は変わってしまいました」。2009年の恋愛コメディ映画『あなたは私の婿になる』でホワイトと共演したライアン・レイノルズはTwitterにこう投稿した。「彼女は期待を裏切ることにかけてはずば抜けていました。長生きしようと頑張っていましたが、まだまだお元気でした。ベティ、寂しくなります。これであなたも人生の秘密を解明しましたね」

TVや映画でもっとも愛された定番女優の1人ホワイトは、60年以上もの間スクリーンで精力的に活動しつづけた。「アメリカのTV業界という織物に欠かせない存在、というだけでは、ホワイトがどれほどお茶の間の人気者だったかを語るには事足りません」。ホワイトの訃報を受けて、ローリングストーン誌のTV評論家アラン・セピンウォール記者はこう記した。「彼女はTV史のあらゆる場面に登場し、あらゆる方面で活躍しました」

ホワイトは100歳の誕生日を目前にして他界したが、全米の映画館は彼女の100回目の誕生日にあたる1月17日に、予定通り『Betty White: A Celebration(当初のタイトルは『Betty White: 100 Years Young』)を上映する。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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