「ツタロックDIG」出演バンド・ユアネスが語る、楽曲とアニメーションの融合表現

ーバンド結成から活動開始までの経緯、音楽のルーツを教えてください。

バンド結成の経緯は元々Bassのだでぃ(田中雄大)と高校生の頃にコピーバンドをしていて、そこから一緒に専門学校に進学し、オリジナルのバンドを組むためにVo.の黒川侑司、初期のドラマーを誘って結成しました。活動は学業が終わってから本格的にしていこうと話していたので、バンドという形はありつつも勉強をしており割とぬるっとバンド活動が始まっていました。僕の音楽のルーツはギラギラメガネ団から始まり、RADWIMPS、ONE OK ROCK、Vボーカロイド、TTNG、CIVILIAN、Aimer、少女時代などです。

ー2022年4月22日、楽曲「アミュレット」のオリジナルアニメーションMVが公開されました。先行配信から考えると半年後の公開となり、リスナーの皆さんは“二度楽しめる”仕掛けだと感じました。MVの制作はいかがでしたか?

これからのユアネスの定番曲になるであろう「アミュレット」がより多くの人に届いてほしいという思いもありアニメーションでの制作を選択させていただきました。こちらのMVは二十日さんという方にアニメーション制作をご依頼させていただいたのですが、二十日さんの手がける作品は一枚一枚のイラストが持つ力強さや繊細さがとても美しく温かみのあるタッチが今回の楽曲にとても合うと思ったのでお声がけさせていただきました。基本的にユアネスの全てのMVには僕自身ディレクションや編集として関わってきていたので、今回もシナリオの構成案からキャライメージの共有、映像の質感、最後の確認までご一緒しました。



ー古閑さんがディレクションされるアニメーションMVは「BE ALL LIE」からはじまり積み上げてこられている中で、“ユアネス×アニメーション”が着実にパワーアップしてきていると感じました。現段階での“二次元でのアプローチ”についての考えをお聞かせください。

自分たちの音楽は特に歌にスポットをあてて楽曲を制作してきているのですが、その歌の強さをより広範囲に活かすことができるのがアニメーションとの共存だと思っています。もちろん、実写での映像作品もすごく素敵なのですが実写では再現ができないような表現や、キャラクターデザイン、動きなどで歌詞の意味を表現することができるのも魅力の一つだと思います。「籠の中に鳥」という楽曲からそういう方向での魅せ方もあるのだと経験できたことが本当に大きなきっかけとなり、その時から 日本国外の方々へも「曲の意味を少しでも伝えたい!!」という思いを持つようになりました。

ーアニメーションMVをはじめ、ユアネス作品の海外での反響について、率直な思いをお聞かせください。

おそらく全ての歌詞の意味や歌のイメージなどは 伝わりきっていないと思うのですが、その中でも 多くの方々に良い作品だと言っていただけていることは本当に嬉しいことですし。誇れることだと思います。もっと多くの方々に届けたいと思えたので、最近は字幕の準備やYouTubeコミュニティへの投稿文などにも意識を向けるようになりました。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE