ジョニー・デップ裁判、元妻アンバー・ハードの妹が証言「問題は酒とドラッグ」

喧嘩の原因は「酒とクスリの影響」

口論の途中でデップはレッドブルの缶を投げ、それが専属ナースのデビー・ロイドさんの背中に当たった、とヘンリケスは証言した。その様子をハード姉妹はキッチンとリビングを見渡せる中二階から見ていた。するとデップは階段を駆け上り、彼に背を向けたヘンリケスを後ろから叩いたという。「アンバーの叫び声が聞こえました。『妹を叩かないで!』 姉は彼を平手打ちしました――そのうちのひとつが命中しました」とヘンリケスは述べた。

するとデップは「片手で姉の髪を掴みながら、もう片方の手で何度も顔を殴っていました」と妹は証言した。デップの専属ボディガードを務めるトラヴィス・マクギヴァーン氏が階段を駆け上がり、デップとハードを引き離したそうだ。「その後、私はアンバーを隣の部屋に連れて行き、そこで夜通し姉に付き添っていました」

ヘンリケスによれば、初めのうちは姉とデップの関係も順調だった。「2人はベタぼれ状態でした」と彼女は言った。「実際、今にいたるまで――誰かにあんなに夢中なる姉を見たことはありません」

「物事は上手くいっていました」と彼女は続けた。「2人は互いに理解し合って、上手くやっているようでした。でも結婚生活が続くにつれ、やがてパターンが見えてきました。ジョニーがラリっていると、ほぼ必ず喧嘩になりました」

デップの弁護団は「ラリっている」というヘンリケスの言葉の選択に異議を唱えたが、ペニー・アズカレート判事から却下された。

「彼がラリっている、あるいは酒を飲んでいると、ほぼ必ず喧嘩になりました」とヘンリケスは続けた。「ほんの少し素面になることもあるんです。でもすぐに脱落して、クスリか酒に走りました。そしてまた大喧嘩になる。そういうことが頻繁に繰り返していたように思います」

ハードの身なり演じる役のチョイス、交友関係にいたるまでデップが支配しようとしたために、姉が変わり始めたとヘンリケスは述べた。専門家に言わせれば、どれも支配的な人間関係の特徴だ。

最初は「(アンバーも)賑やかで、楽しくて、面白かった。姉はよく笑いました。とにかくハッピーで、明るくて、楽しいことが大好きでした。大勢の友達に囲まれていました」と彼女は証言した。負のスパイラルは「後から振り返ればとてもゆっくりで、まるでスローモーションで銃弾を見ているようでした。姉は突然眠りが浅くなりました。前ほど面白くなくなりました。賑やかでもなくなりました。以前ほどはつらつとしていませんでした」

「身体的にもすぐれませんでした」と彼女は続けた。「多分体重は100ポンドぐらいだったと思います。やつれて、ろくに眠れず、心臓の具合も悪くなって、眼は落ち窪んでいました」

Translated by Akiko Kato

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