ヒトラーのコスプレ男、米議会襲撃で有罪

ティモシー・ヘイル・クサネリ容疑者(U.S. District Court)

2021年1月6日、米連邦議会議事堂にドナルド・トランプ元大統領支持者らが乱入した事件で、暴動に参加したティモシー・ヘイル・クサネリ容疑者が公務執行妨害含め5つの訴因すべてで有罪となった。クネサリ容疑者はナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーを崇拝し、ヒトラーに憧れて髪型やヒゲをマネしていた。

【動画】教室で「ナチス式敬礼」

クサネリ容疑者は、ソーシャルメディアに議事堂内の動画を投稿していたことから、その日に議事堂に入ったことを認めた。しかし同容疑者は法廷で、そのとき国会議員が会議をしていることを知らなかったと主張。「国会議事堂が議会の建物と同じだとは知らなかった」と検察官に話した。

クサネリ容疑者は予備役として米軍に在籍。2021年1月、逮捕後に除隊となった。検察によると、海軍犯罪捜査局の事情聴取を受けたクネサリ容疑者の同僚34人は、同容疑者が「ユダヤ人、少数民族、女性に関わる過激な意見」を持っていると述べたという。また同容疑者はヒトラーが好きで、2020年4月に撮影されたいくつかの写真には、ヒトラーの格好をしたポートレートがある。

別の裁判資料によると、クネサリ容疑者が「ヒトラーはみずからの仕事をきちんと終わらせるべきだった」と発言したことがあると、海軍下士官が回想している。ある海軍兵曹は、クサネリ容疑者が、もし自分がナチスだったら 「ユダヤ人を皆殺しにして、朝昼晩とその死体を食べるだろう。涙の塩分で十分に味がつくから、味付けは必要ない」と言ったと捜査関係者に語っている。

陪審員は、クサネリ容疑者の人種差別的な発言や、彼の携帯電話から抽出された画像の全容には触れなかった。 

【関連記事】米陸軍エリート部隊、上層部がひた隠しにするタブーの正体

from Rolling Stone US

Translated by Rolling Stone Japan

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE