小児性愛者がSNSを見てるかも? 我が子の動画投稿に保護者たちが自制促す 米

児童搾取疑惑をかけられているアカウントも

今のところジャクリーンさんからは、自分のアカウントをめぐる騒動に直接的な言及はない。ローリングストーン誌の取材依頼にも返答はなかった。だが、クリエイターが我が子の写真をソーシャルメディアに投稿すべきか、という議論はずいぶん前からある。とくに幼い子どもインフルエンサーに対して激しい議論や陰謀論が集中するTikTokでは、何度となく持ち上がっている話題だ。その一例が、親子クリエイターBebop and Bebeだ。2人のアカウントは一風変わった動画と、Bebopちゃんの派手なメイクや大人びた服装で激しい論争の的となった。母親が娘を人身売買しているのではないかという憶測が飛び交っているにもかかわらず、アカウントは騒動について一言も触れず、そしらぬ顔で投稿を続けており、それがなお児童搾取疑惑に拍車をかけている。

レン・エレノアちゃん騒動を発端に、怒りに燃える母親たちが続々とソーシャルメディアから我が子の映る動画を削除するという事態も起きた。規制を敷いて子どものインフルエンサーを保護するべきではないか、という至極まっとうな疑問も持ち上がっている。「法律は現在のソーシャルメディアのおかしな現実にいまだ対応できていない」と、TikTokクリエイター「hotweirdgirl」は動画の中で語っている。「ここでは、子どもたちは児童労働法で守られていない」 TikTokをはじめとするプラットフォームはレンちゃんのような幼い子どもがプラットフォーム上にあがるのを禁じるべきではないか、という意見も出ている(厳密にいえば禁じられている――TikTokでは、13歳以上のユーザーしかアプリを利用することができない――だが、親が管理するアカウントを作成して我が子の画像を投稿し、こうした規制を回避する保護者が大勢いる)。今回の騒動で気がかりなインターネット上の動向が浮かび上がったことはさておき、貴重な対話が起きているのは確かだ。コンテンツを投稿した親の意図がどんなに無害だとしても、ソーシャルメディアに子どもを投稿するのは危険が伴う。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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