アーケイド・ファイアの中心人物、ウィン・バトラーによる性加害を複数名が告発 

自殺未遂を起こした告発者も

別の告発者であるサラは、 2018年のウィンとのオンラインでのやり取りについて、Pitchforkにこう証言している。「私はどんな映像や画像も送りたくなかったし、性的なのはもってのほか。でも、彼だから全部やってしまった。すごく緊張したし、自分の行いがすごく恥ずかしかったのを覚えている。それで『気分が悪い』と伝えても、彼は「今すぐ写真を送ってほしい」と言ってくる。彼は私のことを個人セラピストとして利用した。電話越しにセックスするための簡単な手段として。FaceTime上でのやり取りは厳密で、彼は満足すると電話を切る。私は毎日、事を終えるたびに辛い気持ちになった」

モントリオールで開催されたアーケイド・ファイアのコンサートで最前列にいたのをきっかけに、Instagram経由でアプローチされたという告発者のフィオナもまた、セクスティングやビデオ通話から関係が始まった。フィオナはその後、バンクーバーで開催されたアーケイド・ファイアのコンサート前夜にウィンと性交渉を持ち、それから自殺未遂をしたと主張。「ひどく気分が落ち込んだ。全てを秘密にしなければならないこと、彼をなだめるために自分の要求を押し殺すこと、境界線の欠如、『もう一人の女性』であることの罪悪感は、無視できないほど辛いものになっていった」と彼女は語っている。

フィオナの申し立てに対し、ウィンは自殺未遂について知っていたことを認めているが、フィオナは「私とは無関係で、彼女は精神的な病気で苦しんでいた」と述べているという。それに対し、フィオナは「絶対に彼が関係していた」と反論している。

Pitchforkのレポートに関与した4人の告発者は、当初お互いを知らず、それぞれがReddit(掲示板サイト)の投稿でウィンとの経験を共有することで初めてつながったという。ステラが2020年、Instagramのストーリーで「性的略奪者 - 私が18歳のファンガールだった頃から、彼は常に私に性的な出会いを強要しようとし、興味がないと何度伝えても、一方的に自分のヌード写真を送りつけたりしてきた。彼は私を手放そうとせず、私がブロックしたあとも別の番号からメールを送ってきた。私の年齢すら一度も聞かれたことがない」と投稿。そのスクリーンショットがReddit投稿の燃料となった。

【画像を見る】ステラがウィン・バトラーを名指しで告発した投稿のスクリーンショット

Translated by Rolling Stone Japan

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