アーケイド・ファイアの中心人物、ウィン・バトラーによる性加害を複数名が告発 

ウィン・バトラーの反論

ウィンはPitchforkに寄せた長い声明文で、「私は婚姻関係を離れたところで、『合意に基づく』関係を持ってしまいました」と認める一方で、「本人たちの意志に反して、女性たちに触れたことは決してありません。女性たちに無理強いをして、性的な要求をしたいう話は断固として否定します。そんなことは端的に言って、明確に、一度も起こったことがないのです」と主張している。

「これらの関係はすべて合意の上でしたが、私の行動で傷つけてしまった方には大変申し訳なく思っています。人生にはとてつもない痛みと過ちがつきものですが、私は決して誰かの痛みを引き起こすような人間にはなりたくありません」とウィンは声明で述べており、こう続けている。

「私は長い間、メンタルヘルスの問題や幼少期の虐待経験の亡霊と闘ってきました。30代になり、家内が流産したあと、人生で最も重いうつ病に対処するため、お酒に頼るようになりました。このことは、私の行動を弁解するものではありませんが、この時期に私の人生に何が起こっていたのかを、少しでも説明できればと思います。私はもはや、自分自身がどんな人間なのか認識できなくなっていました。(妻の)レジーヌは、私が苦しむのをじっと見守り、できる限り助けようとしてくれました。愛する人が壊れていく姿を見るのは、彼女にとって非常に辛いことだったでしょう」

ウィンはさらに、「コロナ禍に見舞われてからのこの数年間は、自分の心を救おうとしてきました。AA(「匿名アルコール依存症者の会」)に通うなど、セラピーとヒーリングに多大な時間とエネルギーを費やしてきました」と述べている。

レジーヌは自身の声明でこう述べている。「ウィンは私のソウルメイトであり、作曲のパートナーであり、夫であり、美しい息子の父です。彼は20年間、人生と音楽における私のパートナーであり続けました。そして、私たちの人生におけるすべての愛に対して、彼が計り知れない苦痛に苦しむのを見てきました。(...)私は彼の胸中を知っていますし、彼が女性の同意なしに女性に触ったことはありませんし、今後も触れないと確信しています。彼は自分の道を見失い、そして戻るべき道を見つけたのです」。

From Rolling Stone US.



悩みを抱えている人のためには、以下のような相談窓口があります。

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター一覧
各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号「♯8103(ハートさん)」

全国の精神保健福祉センター一覧
こころの健康相談統一ダイヤル
子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)
よりそいホットライン
こころのほっとチャット

Translated by Rolling Stone Japan

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