「もっとも肥えたクマ」の座をめぐり、不正投票が発覚 米

「クマが太るのは生存のため」

肥えたクマと人間の間で繰り広げられるユーモアたっぷりの対決では、集計結果がどうであれ、大事なのはすべての熊が勝者だという点だ、とクラフト氏は語る。「クマが太るのは生存のためです。豊富なサケ、澄んだ水、繁殖する動植物からもわかるように、カトマイの健全な生態系がクマの生存を可能にしています」 クラフト氏も言うように、Fat Bear Weekの勝者にはとくに賞品はない――ただし、野生環境や野生動物の保護に果たす人間の役割をより深く理解することができる。

「Fat Bear Weekで人々の意識が高まり、それぞれが納得するやり方で対策や行動を起こすことにつながればと願っています」とクラフト氏は続けた。「友達や家族と重要な問題について話し合ったり、川辺を清掃したり、ボランティアで保全活動に参加したり。他にもいろいろあります。我々の姉妹団体Katmai Conservancyは、カトマイ国立公園の公式NPO団体として募金活動を行っています。Fat Bear Weekでも外部団体として、イベントと関連して募金キャンペーンを展開しています」

【関連記事】コカインの過剰摂取で死んだ熊がいた

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE