裸で友人と殴り合い、謎の死を遂げた米女性 メキシコ旅行中に何があった?

「検視解剖の結果が出た時、アルコールとは関係がないと言われました」とサラモンドラさん。「首の骨が折れ、脊椎が砕けていたそうです。娘は殴られていたんです」。クイーンシティ・ニュース紙によると、シャンケラさんの検死解剖には重度の脊椎損傷と環椎脱臼が死因と記載されていた。アメリカ国務省にコメントを求めたところ、広報担当者はカボ・サン・ルカスで米国国民が死亡したことは認めたが、事件として捜査が行われているかどうかについてはコメントを控えた。

遺族が答えを求める中、1本の動画がインターネット上に出回り始め、さらに疑問が持ち上がった。ノースカロライナ州のブログに公開されたその動画には、シャンケラさんと女友達が言い争う姿が映っており、裸の女性が殴られ、画面の外で誰かが「ケラ」とたしなめている。ブログには、死亡当時シャンケラさんと一緒に旅行していた友人だという複数の人物の名前も掲載されていた。そのうちの1人ナザール・ウィギンスさんは、一緒に旅行に行ったことは認めたものの、シャンケラさんの死の原因だというブログの主張は否定した。ウィギンスさんはInstagramに投稿し、自分が現地に到着した時にはすでに一行が医師の助けを求めていたと述べた。「他のみんなと同じようにまったく知らないことを、隠そうとするわけがないだろう?」。火曜夜、ウィギンスさんはInstagramのストーリーでこう書いている。「誕生日を祝うつもりで行ったのに、人生最悪の日だ」

シャンケラさんの遺族が詳細を待つ間、インターネットの反応はさらに高まり、友人の話と検視結果の食い違いを指摘して、警察に事件を詳しく捜査するよう要求している。こうした反応には、タムラ・ホースフォードさんやローレン・スミス・フィールドさん、ケネカ・ジェンキンスさんなど、過去に報道された(かつ物議を呼んだ)黒人女性の死亡事件に対する怒りもにじみ出ている。これらの事件でも被害者女性が死亡した状況は曖昧としており、白人女性の場合は警察や法当局もつねに全力を注ぐのに対し、黒人女性の場合は反応が薄くおざなりだったとの批判が出ていた。

サラモンドラさんは、今後も真相究明を続けていくとクイーンシティ・ニュース紙に語った。「娘は素晴らしい心の持ち主でした。みんなに愛を注ぎ、みんなからも心から愛されていました」とサラモンドラさん。「こんなことをしたからといって娘が帰ってくるわけではありませんが、ケリをつけたいんです」

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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