オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』で国民プロデューサーより選ばれた、11人組グローバルボーイズグループ、INI(アイエヌアイ)。2021年11月3日にデビューした彼らは活動1周年を迎え、12月14日に1ST ALBUM『Awakening』をリリースした。【写真を見る】メンバーのソロカット大人数のグループだとダンスパフォーマンスに注力するあまり、歌が二の次になってしまうことも無きにしも非ずだが、INIに至っては全く別だ。ボーカルに秀でたメンバーを中心に自分たちで練習を組み、それぞれの歌唱力を向上。結果として、この1年間で飛躍的な成長を魅せている。
この1年間、INIはアーティストとして音楽とどのように向き合ってきたのか『Awakening』のコンセプトである「新たな自分を自覚した瞬間、輝く」を踏まえ、この1年間を振り返りながら、覚醒した瞬間や作品について語ってもらった。
―デビューから1年経ちましたが、この1年間で楽曲やパフォーマンスへの向き合い方は変化しましたか。⽊村柾哉:変わりましたね。最初の頃はガムシャラだったけど、今では少し余裕が出てきて常に「自分をより良く魅せるにはどうしたらいいか」と研究しながらやれています。ステージや撮影を重ねるごとに、それぞれが少しずつ自分を魅せるスキルがあがったのかなと思います。
―個々の変化をあげたらキリがないと思うのですが、INIというグループで見たとき、ボーカル、ダンス、ラップにはどのような変化がありましたか。尾崎匠海:ボーカルに関しては、より楽曲の世界観を作り出せるようになったかな。レッスンやレコーディングのディレクションをしてくださるのが韓国の方なので、歌でも韓国らしい息の使い方などを求められるんですけど、アルバムの制作ではみんなすごく対応できていて成長を感じました。
許 豊凡:最初の頃は渡されたものを頑張って歌うだけ、デモのクオリティをコピーするだけで表現までいく余裕がなかった。自分のパートを歌うだけで精一杯だったんです。でも、1年経った今では、それぞれの楽曲に対する解析度も上がり、完成度も高くなってる。一人ひとりが、パートに見合った曲の作り方をできるようになりました。
尾崎:曲に対してのアプローチの仕方が成長したから、曲の世界観もすごくわかりやすくなりましたね。
許:前にレコーディングした曲を聴いていると、歌い方もガムシャラすぎるし「今だったらもっとイケるな」って思います。あの時ならではのフレッシュさではあるので、それもそれで良さなんですけどね(笑)。ツアーで頑張って、歌のイメージを上書きできたらいいな。
―ダンスの面では、いかがですか。⻄ 洸⼈:それは、それは成長したと思います。
尾崎:昔話みたいになってる(笑)。
西:オーディションを踏まえたら、みんなダンス経験が最低でも2年はあるし、練習自体けっこうやってるから、あまり言うことはないです。11人分いろんな味のダンスがあるのも面白いと思うし。
⽊村:より個性が出てきた感あるよね。揃えてるなかでも「この人の踊りしてるわ」みたいな特徴がある。
西:俺はもっと個性が出てもいいかなと思うよ。
―“揃えてるなかで個性が出る”とは、どのような状況なんですか。木村:その人特有の角度とか、この動きをするときには絶対にこの持っていき方をするとか、よくあるんですよ。
佐野雄⼤:「ダンスを見たら、どんな人なのかわかる」って柾哉君が言ってた。
尾崎:恥ずかしっ。分析されてるわ。
後藤威尊:性格が踊り方に出る、みたいな。
尾崎:俺は「アニメ好きそう」って言われました。
木村:マジでアニメが好きそうな踊り方をするんですよ。
佐野雄⼤:俺は「根がいいやつ」だった(笑)。
後藤:聞いたことないな。俺も教えて。
木村:めちゃくちゃ真面目な踊りをしてる。お堅いくらい(笑)。
⽥島将吾:めっちゃわかる!
後藤:堅いんだ(笑)。
木村:(藤牧)京介は、ちょいやんちゃな野球部感ある。
田島:事実!
木村:事実なんだけど、マジで出てるのよ。ここまでお互いのことを知っちゃったから、事実のことしか言えないんだけど、本当に「アニメ好き」とか出てる。
尾崎:何も嬉しくない(笑)。
木村:そんな感じで、個性がわかりやすくなりました。
―ラップは、いかがですか。田島:なんだろうねぇ。それこそ、1年前はラップも韓国で習ってましたよね。
池﨑理⼈:したっすね!
田島:あの時は、いろんな声の出し方を学んだことで「こういうラップにしなきゃ」と意識していたし、「何が正解なんだろう」という迷いもあった。今では3人でラップを作ることもあるし、遊べるようになったかな。
松⽥ 迅:そういうのすごいなって思うよ。
田島:理人が「こういうの作ったよ」って送ってくれた曲を聴いてるのも、本当に楽しくて。最近は“楽しい”でラップができてますね。