マネスキン×トム・モレロ 夢のコラボ曲「GOSSIP」を紐解く相思相愛対談

マネスキン&トム・モレロ

1月20日に最新アルバム『RUSH!』をリリースするマネスキン(Måneskin)と、トム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のコラボ曲「GOSSIP」が大きな話題を集めている。米ローリングストーン誌の動画企画「The Breakdown」で楽曲の制作背景、歌詞やジャムセッションについて両者が語り合った。トークの模様をお届けする。

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トム:マネスキンはお気に入りのバンドだ。自分のルーツもイタリア系なので、同胞として君たちを誇りに思ってるよ。正直、イタリア出身のロックンロールバンドがそんなに話題になってると聞いた時は、嘘だろ?って思ったけどね(笑)。君たちは、明らかに若い世代のロックンロールを代表するバンドだ。様々なバンドがロックンロールを語り継いできたが、今の若い世代にはマネスキンがいる。ハリウッドのスタジオで彼らとジャムセッションをした時には、本当に圧倒された。巷に溢れてる似通ったバンドとは一線を画しているんだ。作曲、作詞もそうだし、ヨーロッパのフェスの映像を見てごらん。90年代の有名なバンドがオーディエンスを沸かせていた光景を彷彿とさせたね。君たちが本物だってことを物語ってた。



ヴィクトリア:トムとのセッションはとても光栄だった。彼の音楽を聴いて育ってきたし、多くのインスピレーションを受けてきたから……まさか、レジェンドと一緒に演奏できる日が来るなんて! スタジオで2回セッションをして、彼のストーリー、音楽との向き合い方、ビジョンを共有することもできた。この機会のおかげで確実に成長したし、今後のキャリアにも影響するインスピレーションをたくさん吸収できたと思う。

「GOSSIP」については、トーマスがリフを思いついたの。みんなでロサンゼルスに2カ月間滞在して制作したんだけど、彼は一人スタジオにこもって、ずっと大量のリフを作ってた。完成したリフを彼が持ってきて、その後の制作は順調に進んでいった。

トーマス:初めはクラシックっぽいサウンドにしようと考えてたんだ。だからリフのデータの名前を「クラシック」にしてたと思う。

マネスキン一同:ああ、確かにそうだった!

ダミアーノ:タイトルについては、今、社会が抱えている様々な問題を要約したくて、あえて曖昧な定義の言葉「GOSSIP」にしたんだ。この曲は、能力主義や価値基準、美学のヒエラルキーについて問題提起している。とくに若い世代は、SNSやその他メディアからのプレッシャーに晒されながら生きてるわけで――そんな状況に対して、少し皮肉を込めて批判しようと思ったんだ。

Translated by Natsumi Ueda

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