強姦・殺害された少女の白骨遺体、25年の時を経て新たな犯人像が浮上 米

検察側の重要証人だったデニース・ローズさんは、事件当夜にクリヴァクとディピッポの車に乗り込んで外出したが、車内にはすでにジョゼットさんがいたと証言した。自宅まで送り届けてくれとローズさんが言うと、2人は車を道端に停め、ローズさんが車内にいるにもかかわらずジョゼットさんに襲いかかったという。先のローリングストーン誌の報道で、ローズさんの父親は警察の事情聴取が6時間も続いたと語った。のちに本人も、捜査官から犯行の日時や場所などの情報を吹き込まれたことを認めた――犯行現場の写真を見せられ、「話のつじつまを合わせないと」逮捕するぞ、と脅されたそうだ。

2011年にディピッポは有罪判決を撤回されたが、2012年に再び有罪となった。2016年に行われた3度目の公判で複数のゴンバートの被害者が証言し、ディピッポは無罪放免となった。ローリングストーン誌も報じたように、ある女性は宣誓供述書で交際をそそのかされた時の様子を語った。当時彼女は12歳、ゴンバートは16歳だった。「彼は私にないものをひたすら与えてくれました。タバコとか、お酒とか」とその女性は語った。2人は性的関係を持つようになったが、ゴンバートは彼女を縛って無理矢理襲った。その際によく口に下着を押し込まれていたそうだ。知り合いの別の女性は、ゴンバートに似た覆面姿の男性から道路で声をかけられてレイプされた――もちろん下着を口に押し込まれて――と警察に通報した。襲撃があった日はジョゼットさんの失踪のわずか数カ月前だった。2021年、ゴンバートはローリングストーン誌との取材でこれら容疑をすべて否認した。

2016年の裁判では、複数の証人が偽証を強要されたと証言した。「向こうの汚いやり口に従うことにしました」と、そのうちの1人は証言した。「まるでお粗末な映画のようでした……『お前が嫌でも、こっちの聞きたい話をしゃべってもらうぞ』と言われました」

ディピッポが無罪放免を勝ち取ったゴンバート関連の証拠にもとづき、2019年にはクリヴァクに再審が認められた。2020年10月以来、クリヴァクは再審まで自宅軟禁下に置かれている。18日(水)、クリヴァクは公判前に地元メディアの取材に応じ、「気分は上々です。法制度を信じています」と語った。

【関連記事】17歳の美少女、ビアンカ・デヴィンズの短い生涯と拡散された死

from Rolling Stone US

Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE